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「HRのスイングではない」大谷の“43-43”に驚愕 両軍放送席が伝えた歴史的快挙、112年ぶりの大記録も射程

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦の8回に2試合ぶりの43号本塁打。2回に死球で出塁した際に今季43個目の盗塁も記録しており、史上初の「43発&43盗塁」を達成した。これに驚きの言葉を上げたのが、両軍サイドの放送席だ。「歴史を追い求めた」「HRのスイングではない」というそれぞれの言葉からは、大谷の規格外な存在感が浮き上がる。

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

112年ぶりの記録にも迫る「本塁打王が40盗塁以上」

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦の8回に2試合ぶりの43号本塁打。2回に死球で出塁した際に今季43個目の盗塁も記録しており、史上初の「43発&43盗塁」を達成した。これに驚きの言葉を上げたのが、両軍サイドの放送席だ。「歴史を追い求めた」「HRのスイングではない」というそれぞれの言葉からは、大谷の規格外な存在感が浮き上がる。

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 前日までに「42本塁打、42盗塁」を記録していた大谷は、8回2死無走者で打席に立つと積極的に振っていった。2ストライクからの3球目、真ん中付近への直球を捉えると、打球は左翼へ高々と舞い上がりスタンドイン。10-5とリードを広げる一発に、一塁を回ると右手を突き上げガッツポーズした。

 これに興奮を隠せなかったのが、ドジャース地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」の放送席だ。実況のジョー・デービス氏は「(左翼手の)グリエルが追う、壁まで。入ったー! ショウヘイが新たなショットだ。43号! 43-43だ! 歴史を追い求めた」と新たな記録達成を伝えた。

 一方、ダイヤモンドバックス向けの放送局「DバックスTV」が驚いたのは、大谷がこの一発に込めた技術だ。解説を務めるボブ・ブレンリー氏は「打者の引っ張る力が強いとき、それは怖いものだが、逆方向へのフライも打てる。あれはホームランのスイングではなかった。ただボールをカットしようとしたように見える。それで彼はあそこまで飛ばしたんだ」と驚きの言葉を並べた。

 パワーとスピードの両方を備える大谷は「43-43」以外にも、いくつかの難記録に迫っている。MLB公式のサラ・ラングス記者は自身のX(旧ツイッター)で、もし大谷がこのままナ・リーグの本塁打王でシーズンを終えれば、40盗塁以上を記録したキングとしては1912年のトリス・スピーカー(52盗塁、10本塁打)以来になると紹介している。

 さらに8月の大谷は11本塁打、15盗塁を記録中で、これは2004年8月のカルロス・ベルトラン(10本塁打、16盗塁)以来、20年ぶり史上2人目の月間10発&15盗塁を記録した選手になるともしている。

(THE ANSWER編集部)


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