7大世界戦でバンタム級黄金時代の生存競争 井上拓真「インパクト残す」堤聖也「簡単に勝てない」
堤「ずっとやりたかった相手」
一方、堤は赤い革ジャンに身を包み、サングラス姿で会見。「世界戦が決まって、しかもずっとやりたかった拓真選手と決まって本当に嬉しい気持ちです」と初挑戦に胸を高鳴らせた。王者の印象については「ボクシングIQ、技術が凄く高い選手。完成度が高いので崩すのが大変そう」と敬意。だが、打撃戦で持ち味を発揮するスタイルは曲げない。
「僕にはそれしかない。ボクシング勝負で簡単に勝てる相手じゃない。高校時代のリベンジをしたい気持ちがずっと胸にあったので、世界のベルト奪取と一緒に達成できたらこれ以上ない。こういう7大世界戦のビッグイベントで光栄。メインイベントに出られるのも王者の拓真選手が評価されているから。僕は運がよかったと思う」
昨年は国内の猛者が集った「バンタム級モンスタートーナメント」で優勝。年間表彰式では努力・敢闘賞を受賞した。7月の前戦以降、「休まずずっとやっていた。ちょうど先週、フィジカル合宿で追い込んで今週からスパーリングを始めている」と調整を進めている。日本人がひしめく黄金時代のバンタム級で生き残りを懸けた戦いとなる。
興行名はこれまでの「Prime Video presents Live Boxing」から「Prime Video Boxing」に改称され、第10弾として行われる。日本はもちろん世界でも画期的な興行となる。
【10月13日の対戦カード】
▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)
VS
同級3位・堤聖也(角海老宝石)
▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
VS
同級15位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)
▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)
【10月14日の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)
VS
同級5位プメレレ・カフ(南アフリカ)
▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ(米国)
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
▽WBO・APバンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心(帝拳)
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)
(THE ANSWER編集部)