五輪の誤審騒動でルーマニア女子同士がギクシャク 減点なければ3位と4位が逆に「距離を感じる」
パリ五輪の体操女子種目別床で銅メダルを獲得したアナ・バルボスが、“1センチの誤審”で4位だったサブリナ・マネカボイネア(ともにルーマニア)と結果を巡ってギクシャクしているようだ。「ちょっと距離を感じる」と明かしたことを米誌が報じている。
ルーマニア体操女子
パリ五輪の体操女子種目別床で銅メダルを獲得したアナ・バルボスが、“1センチの誤審”で4位だったサブリナ・マネカボイネア(ともにルーマニア)と結果を巡ってギクシャクしているようだ。「ちょっと距離を感じる」と明かしたことを米誌が報じている。
両者は13.700点で並ぶも実施点でバルボスが上回り3位になっていた。米スポーツ誌「アスロン・スポーツ」は「IOCの銅メダルの判決がルーマニア体操のチームメイトの間に亀裂を生じさせる」との見出しで記事を掲載。母国のポッドキャスト番組「Un Podcast」に出演したバルボスが五輪後、マネカボイネアとの関係について、このように語ったという。
「(関係が)良くなっていることを願う。もっと時間がかかるもの。彼女の気持ちは分からないから多くは言いたくない。彼女の感じ方を解釈することはできないから、とても難しい。(以前よりも)ちょっと距離を感じるの。でもそれは状況がそうさせていると思う。もしかしたら彼女も同じように思っているかも……。時が経てば過ぎ去るわ。私たちはこれからもチームでいる必要があるもの」
バルボスは種目別床で競技終了時点では銅メダルだったが、5位だったジョーダン・チャイルズ(米国)陣営が審判の採点見直しを要求できるシステム「インクワイアリー」を利用。得点が変わり、バルボスは4位に転落した。後日バルボス側がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立て。インクワイアリーが1分間の提出期限を4秒過ぎていたとして無効とされ、再び銅メダルに繰り上がった。
マネカボイネアは正方形の枠内から出て踵を着いたとして0.1点の減点を受けて13.700点。減点がなければ銅メダルとなる得点だった。五輪金メダリストで同国レジェンドのナディア・コマネチさんもこの判定に「踵は出てもいないわ」と、1センチほど残して枠内に収まっていたと“誤審”を指摘。後日バルボスらとともにCASに異議を申し立てたが却下され4位となっていた。
(THE ANSWER編集部)