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ハンドボール界のスター軍団・ジークスター東京 欧州の強豪PSGとの「善戦」を悔しがったワケ

5013人が詰めかけた観客に佐藤監督は「鳥肌が立った」と感謝した【写真:矢口亨】
5013人が詰めかけた観客に佐藤監督は「鳥肌が立った」と感謝した【写真:矢口亨】

悔しさの裏にあったリーグ初代王者への思い

 しかし、日本リーグ制覇は遠かった。誰もが認める力はあるものの、ここぞの場面で勝ち切れなかった。必勝を期して臨んだ23-24年シーズンの日本リーグでも、プレーオフで敗れて3位。「最後の日本リーグ王者」を目指しながら、ファイナルの舞台にも立てなかった。

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 それだけに、新しく発足するリーグH初代王者への思いは強い。「スキルの部分は問題ない。勝つためには、プレーの強度を上げること。新リーグに向けての準備は、そこを中心にしてきた」と佐藤監督。新シーズンに向けて仕上がりを見るのがPSG戦の目的。「みんな調子が良くて、誰を使っていくか逆に頭が痛い」と話すなど個々のプレーには満足しながらも「強度を上げたことが最後に出たかも」と競り合いを落とした理由を説明した。

 昨季限りで引退した土井レミイ杏利主将は「みな優勝するために、ジークに来ている。優勝しなければいけない」と強い思いを口にしていたが、それは今も同じ。パリ五輪直前で代表から外れた司令塔の東江雄斗も「五輪は初戦のクロアチア戦を見ただけ。今は代表のことよりもリーグ戦に集中している。優勝したい」と言い切った。

 この日、5013人の観客に、佐藤監督は「鳥肌が立った」と言った。玉川主将も「この大歓声の中でSPGと戦えたのは、新しいリーグに向けてもいい経験になる」と話した。PSG戦をステップに、初のリーグ制覇へ。ジークは確かな手ごたえをつかんで、リーグH開幕を待つ。(荻島 弘一)

(THE ANSWER編集部)


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