柔道金・出口クリスタ「競技者から一旦離れる」 当面休養へ、練習は継続「勝つための練習ではない。その先に次」
パリ五輪に出場した日本生命所属の選手たちが20日、都内の同社丸の内ビルでチームニッセイの報告会に出席した。柔道・出口クリスタも挨拶。報告会後の取材で「一旦、競技者としての柔道からは離れる」と明かした。
日本生命所属選手たちが報告会
パリ五輪に出場した日本生命所属の選手たちが20日、都内の同社丸の内ビルでチームニッセイの報告会に出席した。柔道・出口クリスタも挨拶。報告会後の取材で「一旦、競技者としての柔道からは離れる」と明かした。
同社職員ら300人以上が見守る中、4人が報告会に出席した。出口は同じくカナダ代表として女子52キロ級に出場した妹のケリー、卓球・早田ひな、陸上・桐生祥秀と出席。「試合自体は納得のいくものではないですが、延長の苦しい時に皆さん(日本にいた社員)の応援が聞こえた気がします。本当にありがとうございました」と挨拶した。
イベントなどで大忙しだが、祖父の墓参りに行き、家族と過ごす時間もあったという。報告会後の取材では「東京五輪は出場できれば金メダルも獲れた状況で出られなかった。今回はしっかり切符を獲って金メダル。良い集大成だった」と回顧。さらに今後の目標を問われ「今のところ次の目標は立っていない」とし、当面は休養を取りたい意向を明かした。
「選考会で勝ち残るためにたくさんの試合に出てちょっと疲れている状態。一旦、競技者としての柔道からは離れて、シンプルに“柔道という人”に。おかしいですけど(笑)。勝つための練習ではなく、自分が強くなるためだったり。今回ダメだったところを直せるような練習をとりあえずして、その先に次があるという。ひとまずお休みしたい。あと2か月ぐらい(笑)。もっと柔道を好きになって戻って来られたら」
パリ五輪はカナダ代表として出場し、柔道女子57キロ級で金メダルを獲得。カナダ出身の父と日本人の母を持ち、長野・塩尻市で生まれ育った。松商学園から山梨学院大に進み、国内トップ選手として活躍。2017年にカナダ国籍を選択し、初の五輪出場でカナダ史上初の柔道金メダリストに輝いた。
(THE ANSWER編集部)