最終日一時逆転許すも…17番でバーディ奪い逃げ切る

　米男子プロゴルフPGAツアーのプレーオフシリーズ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権は18日（日本時間19日）、米テネシー州TPCサウスウインド（7243ヤード、パー70）で最終日を行い、松山英樹（LEXUS）が通算17アンダーで優勝した。米国のゴルフ専門記者はX（旧ツイッター）で、松山のパターに対する尋常ならざる“こだわり”を明かしている。

　首位スタートの松山は、15番パー4でダブルボギーを叩き、猛追するビクトル・ホブラン（ノルウェー）に抜かれて一時2位に転落した。しかし17番パー4で約8メートルのバーディーパットを見事に沈め、再び首位に立つと、最終18番でもバーディーを奪いスコアを伸ばした。

　英ゴルフ専門誌「ゴルフ・マンスリー」のガレット・ジョンストン記者がXで明かしたのは、松山のパターに対するこだわりだ。

「見逃した方へ：ヒデキ・マツヤマはパターでどのくらい試行錯誤するのか？　フェデックス・セントジュード選手権優勝者のキャディーを務めたショウタ・ハヤフジは6月、私にジャックス・プレイス（ミュアフィールドビレッジGC）で教えてくれたんだ。ヒデキはメモリアルトーナメントが行われる週にホテルで4本、自宅には200本のパターを用意していたってね！！」

　松山はこれがアジア人初となる米ツアー通算10勝目。パリ五輪後に盗難事件にあい、急きょ田渕大賀キャディーとコンビを組んでの快挙だった。こんなこだわりもプレーを支えているようだ。