プレーオフシリーズ第1戦フェデックス・セントジュード選手権

　米男子プロゴルフPGAツアーのプレーオフシリーズ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権は18日（日本時間19日）、米テネシー州TPCサウスウインド（7243ヤード、パー70）で最終日を行い、松山英樹（LEXUS）が通算17アンダーで優勝した。終盤にはペナルティを受ける可能性があったと米メディアが伝えている。

　米専門サイト「ゴルフ.com」は「ヒデキ・マツヤマ、終盤の崩れとルールに関する議論を乗り越え、フェデックスカップのプレーオフで初優勝」との見出しで記事を掲載。松山が12番に向かう際、審判員が近づいてきて話し込むシーンがあり、米放送局「NBC」の実況席も混乱したという。

　記事によると、理由は7番での出来事だったようだ。松山が「グリーン外のピッチマークを踏んでしまった」ことで審判員が質問。しかし、プレーラインからは十分離れていたため、ペナルティ無しの判断で落ち着いたという。後にツアー側は、ピッチマークが松山のプレーラインから3フィート（約91センチ）ほどずれた位置にあったことを示す映像証拠も発見したと伝えていた。

　松山は12番から15番の4ホールで一気に4打落とす急失速。一時2位に転落した。それでも17番、18番の連続バーディーでアジア人初の米ツアー通算10勝目をゲット。PGAツアー公式サイトによると、パリ五輪後、経由地のロンドンで自身の財布と早藤将太キャディー、黒宮幹仁コーチのパスポートが盗まれたという。2人は手続きのため日本に帰国。急遽、田渕大賀キャディーが担当していた。