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逆境を乗り越えた松山英樹Vを米記者絶賛「なんて物語」 盗難被害、2位転落も「粘り強く落ち着いていた」

米男子ゴルフのプレーオフシリーズ第1戦フェデックス・セントジュード選手権は18日(日本時間19日)、米テネシー州TPCサウスウインド(7243ヤード、パー70)で最終日が行われた。2位に5打差の首位から出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(LEXUS)が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの通算17アンダーで優勝。2月のジェネシス招待に続く今季2勝目、アジア人初の米ツアー通算10勝目を挙げた。米記者は盗難被害の逆境にも負けなかった松山の粘り強さを称えた。

フェデックス・セントジュード選手権で優勝した松山英樹【写真:Getty Images】
フェデックス・セントジュード選手権で優勝した松山英樹【写真:Getty Images】

フェデックス・セントジュード選手権

 米男子ゴルフのプレーオフシリーズ第1戦フェデックス・セントジュード選手権は18日(日本時間19日)、米テネシー州TPCサウスウインド(7243ヤード、パー70)で最終日が行われた。2位に5打差の首位から出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(LEXUS)が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの通算17アンダーで優勝。2月のジェネシス招待に続く今季2勝目、アジア人初の米ツアー通算10勝目を挙げた。米記者は盗難被害の逆境にも負けなかった松山の粘り強さを称えた。

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 松山が粘りのゴルフを見せた。7番までパーセーブを続けると、8番パー3で12メートル近いロングパットを沈め、この日初のバーディーを奪取。ギャラリーから大歓声を浴びた。9番もパーとし、2位に5打差の18アンダーでサンデーバックナインに突入。11番パー3でも1打伸ばしたが、12番パー4ではこの日初のボギーを叩いた。14番パー3では1打目を池に入れてしまうも、なんとかボギーでしのいだ。

 しかし、苦難は続く。15番パー4ではダブルボギーを叩いてしまい、スコアを15アンダーまで落とした。猛追するビクトル・ホブラン(ノルウェー)に抜かれて一時2位に転落。暗雲が垂れ込めたが、17番パー4で約8メートルのバーディーパットを見事に沈め、再び首位に立った。18番でもスコアを伸ばし、苦しみながらもパリ五輪から2週間後の初戦をものにした。

 松山は銅メダルを獲得したパリ五輪後、経由地のロンドンで盗難被害に遭った。PGAツアー公式サイトによると、自身の財布と早藤将太キャディー、黒宮幹仁コーチのパスポートが盗まれたといい、書類手続きのために早藤キャディーと黒宮コーチは日本に帰国せざるを得なかった。今ツアーは急遽、田渕大賀キャディーが代役を担当。緊急事態をものともせず、アジア人初の米ツアー通算10勝目を手にした。

 逆境を乗り越えた松山を米記者も称えた。米紙「ニューヨーク・ポスト」のダン・バルテルス記者はXで「数多くのドラマの中、彼は粘り強く、落ち着いていた」と絶賛。盗難被害の件に触れながら、「なんて物語だろう」と劇的な勝利を祝福した。

(THE ANSWER編集部)


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