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なぜ、彼はバットを振ったのか… 全米が“笑撃”「野球史で最悪の三振を見よ」

全米メディアが続々報道「ただのジョークのつもりだったのに…」と同情論も

 予期せぬ事態にフエンテスは驚いた表情で審判の顔を見つめた。タッチされると、事態の重さを受け止めたのだろう。打席で屈み、ショックを隠しきれない様子だった。

 衝撃の空振り三振事件に、全米の大手メディアも続々と悲劇の三塁手を報じている。

 CBSスポーツは「マイナーリーガーが経験した恐らく野球史で最悪の三振を見よ」との見出しで特集している。

 さらに、USAトゥデーは「マイナー選手による最も奇妙かつ笑わせる三振」、FOXスポーツは「マイナー選手による今季最も異様な三振」、ESPNは「信じられないような三振」と、それぞれ異なる表現だが、珍プレーという共通認識で報道した。

 また、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「ただのフレンドリーなジョークのつもりだったのに。どうなったかって? 空振りが認められ、フエンテスはアウトになってしまった」と、冗談のつもりが悲劇を生んだとの同情を示している。

 ファンを盛り上げようという気持ちもあったのだろう。そう考えると、遠すぎるボールに対して空振りを喫したフエンテスも一概に責められるものではない。

 ただし、ESPNが報じた動画によると、最初にバウンドした地点はホームプレートから35.5フィート(10.82メートル)も離れていたという。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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