女子ゴルフのランキングに異変 賞金「0円」の24歳が急上昇6位、ファン「サイレント食い込み」
21日まで行われた女子ゴルフの国内ツアー、大東建託・いい部屋ネットレディスは21歳の川崎春花(村田製作所)が最多アンダー記録を大幅に更新する通算28アンダーで逃げ切り、2戦連続となるツアー4勝目で幕を閉じた。試合後に更新されたメルセデス・ランキング(国内ポイントランキング、MR)に“異変”が発生。「賞金ゼロ」にもかかわらず、6位に急浮上した24歳の選手にファンからも反響が寄せられている。
大東建託・いい部屋ネットレディスは川崎春花が優勝
21日まで行われた女子ゴルフの国内ツアー、大東建託・いい部屋ネットレディスは21歳の川崎春花(村田製作所)が最多アンダー記録を大幅に更新する通算28アンダーで逃げ切り、2戦連続となるツアー4勝目で幕を閉じた。試合後に更新されたメルセデス・ランキング(国内ポイントランキング、MR)に“異変”が発生。「賞金ゼロ」にもかかわらず、6位に急浮上した24歳の選手にファンからも反響が寄せられている。
2戦連続の優勝となった川崎は直近2試合で一気に600ポイントを加算し、通算912.18ポイントでMR10位に浮上してきた。ランキングトップは昨年女王の山下美夢有、2位にはルーキーながら今季3勝の竹田麗央、3位には今季2勝の小祝さくらがつけている。注目は6位。今季国内ツアーで賞金「0円」の古江彩佳(富士通)が急浮上してきた。
2022年の米女子ツアー本格参戦から3年目の古江。14日まで行われた女子ゴルフの海外メジャー今季第4戦・エビアン選手権で優勝し、樋口久子、渋野日向子、笹生優花に次ぐ日本勢4人目の海外メジャー制覇の快挙を達成した。今季は出場17試合で9度のトップ10入りと安定感が増し、年間ランクにあたるCMEグローブ・ポイントランキングでも2081.702ポイントとして2位に急上昇。トップも視界に入っている。
これが日本の国内女子ツアーにも波及。年間女王を決めるランキングも動かしてしまった。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式ホームページでは、MRのポイント集計方法について「USLPGAメジャー競技のポイントは、3日間競技の4倍とする」と記載されており、3日間競技優勝でもらえる200ポイント×4=800ポイントが古江に加算された。
「USLPGAメジャー競技のポイントがメルセデス・ランキングに加算されるための条件等」の項目には「当該年度にJLPGAツアーの競技の出場資格を保有する者が、当該年度JLPGAツアーの競技に出場実績がない状態でUSLPGAメジャー競技に出場し、ポイント加算条件に該当した場合、そのポイントの加算は保留しておき、当該選手がJLPGAツアーの競技に出場したタイミング(当該競技終了時)で加算する」とも明記されているため、このタイミングでの急浮上となったわけだ。
古江は米ツアーを主戦場にしていながら昨季MR30位で今季日本ツアーのシード権を獲得している。今季は予選落ちだった5月のワールドレディスサロンパス杯の1試合に出場があるため、上記の規定はクリア。今季の米メジャー、シェブロン選手権50位、全米女子オープン6位、KPMG全米女子プロ19位のポイントに加え、今回のエビアン選手権優勝で合計は1095.39ポイントとなり、国内の総獲得賞金は0円にもかかわらずMR6位となった形だ。
ネット上のファンも“異変”を察知。「古江さん800p追加で賞金0円にてサイレント上位食い込み」「古江彩佳のメルセデス・ランキング爆上げwww」「賞金ゼロなのに…」といった声が上がっている。
(THE ANSWER編集部)