世界ランク33位の南スーダンは五輪初出場

　パリ五輪のバスケットボール男子で5連覇を狙う世界ランク1位の米国代表は20日（日本時間21日）、英国・ロンドンで同33位の南スーダンと強化試合を行い、101-100で辛勝した。最大16点差をつけられ、残り8秒までリードを許すギリギリの展開。絶対王者を最後まで苦しめた南スーダンには「感銘を受けた」「とても誇りに思う」「なんてチームだ」と世界中から驚きの声が寄せられている。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　大番狂わせまであと一歩に迫った。パリ五輪が初出場となる南スーダンは、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリーなどNBAのトップスターを先発に並べた米国相手に奮闘。前半を58-44とリードして折り返すなど主導権を握った。最大16点差をつけたが後半は米国の反撃にあい、100-99と1点差で最終盤へ。残り8秒でレブロンにレイアップを決められて逆転を許し、そのまま逃げ切られた。

　それでも、パリ五輪出場12か国の中で一番低い世界ランク33位の南スーダンが絶対王者を追い詰めた事実に世界が衝撃。結果を伝えた同国バスケットボール代表公式Xの投稿には「感銘を受けた」「とても誇りに思う」「なんてチームだ」「すごい接戦だった！」「リスペクト」「王者のようにプレーしていたぞ」などと絶賛の声が多数寄せられた。

　X上の日本人ファンの間でも「南スーダンが世界ランク33位って嘘だろ？　日本より下だなんて信じられない」「本番何あるか分からんな　日本も希望あるぞ」「南スーダンすごい」などと衝撃が広がっていた。米国と同じグループCに属する南スーダンは、31日に五輪本戦で米国と再戦する。