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7戦6敗ドジャース失速の原因 由伸ら投手12人がIL入り、野手はベッツも…監督嘆く“野戦病院”の現状

米大リーグ・ドジャースは14日(日本時間15日)、敵地タイガース戦に3-4で逆転サヨナラ負け。球宴前最後の3連戦を1勝2敗で終えた。直近7試合で6敗と大失速。継投についてデーブ・ロバーツ監督が「使える選手が残っていなかった」と嘆いたように、負傷者続出で苦しい台所事情が続いている。前半戦終了時点で15人が負傷者リスト(IL)入りという緊急事態だ。

ドジャースのロバーツ監督【写真:ロイター】
ドジャースのロバーツ監督【写真:ロイター】

山本由伸は60日間のIL入り

 米大リーグ・ドジャースは14日(日本時間15日)、敵地タイガース戦に3-4で逆転サヨナラ負け。球宴前最後の3連戦を1勝2敗で終えた。直近7試合で6敗と大失速。継投についてデーブ・ロバーツ監督が「使える選手が残っていなかった」と嘆いたように、負傷者続出で苦しい台所事情が続いている。前半戦終了時点で15人が負傷者リスト(IL)入りという緊急事態だ。

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 ドジャースの苦しい現状が現れた展開だった。3-2と1点リードで迎えた9回、5番手のラミレスが回をまたいで続投した。守護神フィリップスやトライネンは2連投中。背中の張りを抱えるハドソンも温存の予定だった。残るベシアも登板すれば直近5試合で4登板目。仮に投入しても、延長戦になれば野手登板せざるを得ない状況だった。ロバーツ監督は「9回は使える選手が残っていなかった」と嘆く。

 結局ラミレスは2連打の後、バント処理を連続で失敗。1死を奪うこともなく逆転サヨナラ負けを喫した。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組で取材に応じたロバーツ監督は「前半戦の終わり方として間違いなくもどかしいものだった」と落胆した。6敗した直近7試合のうち、先発が5回を投げたのは2試合のみ。ブルペンに負荷がかかる状況が続いている。

 原因はILを見れば一目瞭然だ。実に15人がIL入り。投手陣が12人と大半を占め、なかでも7人が負傷中の先発陣が深刻だ。エース・グラスノーは腰の張りにより6日付で15日間のIL入り。山本由伸投手は上腕三頭筋の張りにより6月16日(同17日)から15日間のILに入っていたが、7月13日(同14日)に60日間のILに移行となった。復帰は早くても8月中旬となる。

 左肩手術により開幕前から60日間のILに入っている通算210勝左腕カーショーは13日(同14日)に3Aでリハビリ登板。順調な回復を見せており、早期の復帰が待たれる。40人枠のカウントから外れる60日間のILには、先発陣から他にメイ、ゴンソリン、シーハン、救援陣からグラテロル、ケリー、ブレイジア、ブログドンが入っている。先発のビューラーと救援のグローブは15日間のILだ。

 野手では、6月16日(同17日)に左手を骨折したベッツ、7月4日(同5日)に左膝の骨挫傷を負ったヘイワードが10日間のILに入っている。右腹斜筋の痛みで5月17日(同18日)からIL入りしているマンシーは6月22日(同23日)から60日間のILに移行しており、復帰の時期はまだ見えない状況だ。“野戦病院”と化し、失速したドジャースだが、56勝41敗で2位に7ゲーム差の地区首位は維持している。

(THE ANSWER編集部)

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