敵地タイガース戦

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は13日（日本時間14日）、敵地タイガース戦に「1番・DH」で先発。第3打席に勝ち越しとなる今季29号ソロを放ち、日本人初のメジャー通算200号に到達した。4打数2安打2打点の活躍もチームは9回に5点差を追いつかれ、延長10回に9-11で逆転負け。地元放送局は「トーンと感情はかなり変化した」と勝利目前から一変した雰囲気を伝えた。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今　2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
（W-ANS ACADEMYへ）

　まさかの展開だった。9-4と5点リードで迎えた9回。この回から登板したバナスコが先頭から3連打を許し、9-6に。1死も奪えないまま無死二塁で守護神フィリップスと交代した。順調に2人を抑えたが、ケリーに左前適時打、キースに右翼越え2ランを浴び、あと1死で同点に追いつかれた。延長10回は1死満塁の好機を作るも得点できず。裏にウルシェラにサヨナラ2ランを浴び、大逆転負けを喫した。

　試合を中継した米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」によると、ドジャースが9回に5点差を追いつかれたのは2009年7月5日の敵地パドレス戦以来、実に15年ぶり。同局の実況スティーブン・ネルソン氏は悪夢のサヨナラ劇を「デトロイトはドジャースを唖然とさせた。9-5からの大逆転だ」と呆然としたように伝えた。

　タイガースナインが歓喜に沸く中、中継は終了。ネルソン氏は「（試合後番組の）『アクセス・スポーツネット・ドジャース』のトーンと感情はかなり変化しました。見てくれてありがとうございました。そして残念でした」と絞り出すように嘆いた。試合後番組でも改めて登場した同氏は「悲痛な敗戦でした」と総括していた。

　大谷は初回の第1打席で右翼線への三塁打を放てば、5回の第3打席には右翼ポール際に飛び込む今季29号ソロ。日本人初のメジャー通算200号に到達した。8回の第5打席は四球で出塁し、今季23個目の盗塁も記録。4打数2安打1本塁打2四球2打点3得点の活躍も実らなかった。