韓国代表から日本代表に激励メッセージ

　バスケットボール男子日本代表は5日と7日に韓国代表と国際強化試合を戦った。その舞台裏で韓国から送られたスポーツマンシップあふれるメッセージがSNSで話題に。パリ五輪に出場する日本に向けてエールを送った韓国選手は、「日本は国際大会で戦えることを示した」とその戦いぶりに希望をもらったことを明かした。

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　確かな敬意がそこにはあった。2日間行われた国際強化試合。パリ五輪には出場しない韓国だが、平均年齢24歳と若手中心のチームは格上の日本に果敢に立ち向かった。トム・ホーバス監督も「チームディフェンスが素晴らしかった」と称えるほどの熱量。プレーではバチバチに体をぶつけ合いながら、倒れた選手には手を差し伸べる友好的な場面がお互いに何度も見られた。

　スポーツマンシップあふれる交流はコートの外でも。日本代表公式Xが「『AKATSUKI JAPAN、がんばれ』　試合前の定点カメラに収められた韓国代表からのエール」と記して公開した動画。日本のBリーグ・仙台89ERSに所属するヤン・ジェミンが「アカツキ・ジャパン」と掛け声を上げると、集まった韓国代表メンバーが全員で「ガンバレー！」と声を合わせて日本にエールを送っていた。

　日本は昨夏のワールドカップ（W杯）で歴史的な3勝を挙げてアジア1位に。48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得した。フィンランド戦では、W杯で初めて欧州勢に勝利。ヤン・ジェミンは5日の初戦後、「日本は国際大会で戦えることを示した。それはつまり、僕たちにもできるということ」と、平均身長がほとんど変わらない隣国の戦いぶりに希望をもらったと明かす。

　5日は、お株を奪うようなトランジションバスケと3ポイント成功率（50％）で日本に土をつけた。「僕たちは若い。代表チームとして国際大会での向上を目指している。本当に僕たちにとってポジティブなことだと思う。まだ始まったばかりさ」。次は自分たちが世界へ――。アジアを代表して戦う日本が五輪ベスト8という目標を達成すれば、勇気づけられる人たちは日本国内に限らない。