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井岡一翔を破った全勝王者マルティネス「王者の中の王者」と敬意 V3達成に「できること全てやった」

ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が7日、東京・両国国技館でIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との王座統一戦12回戦で0-3の判定負け(112-116、111-117、108-120)。試合前時点で世界戦通算勝利数は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と並ぶ日本人最多の22勝。単独トップに加え、現役世界最多タイの快挙も懸かっていたが、まさかの陥落。戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分け、32歳のマルティネスが17勝(9KO)。

井岡一翔を破ったフェルナンド・マルティネス【写真:徳原隆元】
井岡一翔を破ったフェルナンド・マルティネス【写真:徳原隆元】

WBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦12回戦

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が7日、東京・両国国技館でIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との王座統一戦12回戦で0-3の判定負け(112-116、111-117、108-120)。試合前時点で世界戦通算勝利数は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と並ぶ日本人最多の22勝。単独トップに加え、現役世界最多タイの快挙も懸かっていたが、まさかの陥落。戦績は35歳の井岡が31勝(16KO)3敗1分け、32歳のマルティネスが17勝(9KO)。

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 井岡は開始からエンジン全開で強打を振り回すマルティネスに手を焼き、守勢に回る展開。それでも冷静にガードを固め、左ボディーの連打で押し返した。4回以降はペースダウンした相手に圧力をかけ、左ボディーを軸に攻撃。しかし、好戦的な相手を止めきれなかった。被弾し続け、最終12回は互いに力を振り絞りながら激闘。判定は0-3でマルティネスの名前がコールされ、会場には「えっ!?」と叫ぶ人もおり、静まり返って唖然とした空気になった。

 マルティネスは22年2月、9度防衛を誇ったIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)から王座奪取。手数の多さと強打を併せ持ち、同年10月の再戦で初防衛に成功した。16戦全勝を誇り、昨年6月以来の試合で3度目の防衛が懸かっていた。

 見事にV3を達成した試合後、リングインタビューを受けたマルティネスは「勝利を得て大変感動しています。今夜の勝利は本当に嬉しくてたまらない。父、母、娘、家族、兄弟全ての人に感謝する。日本の人にも感謝するし、再び日本に戻って試合をしたい。また会場に来て、俺を応援してくれたみんなありがとう!」と話した。

 井岡については「本当に王者の中の王者。経験が大変素晴らしい王者だったと思う。なので4階級制覇をしたのだと思う。俺はできることをリングでやって、全て出した。俺が臨んだ戦い方だった」と敬意を払い、自分の戦いぶりに胸を張った。

(THE ANSWER編集部)


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