陸上女王2人が初五輪へ気合い 秦澄美鈴「成果をぶつけたい」福部真子「世界と肩を並べたい」
今夏のパリ五輪陸上日本代表に内定した一部選手が1日、新潟市内のホテルで会見した。前日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で6人が新たに内定し、そのうち4人が出席。女子走り幅跳び・秦澄美鈴(すみれ・住友電工)と女子100メートル障害・福部真子(日本建設工業)は、初の五輪へ言葉に気合いを込めた。
陸上日本選手権
今夏のパリ五輪陸上日本代表に内定した一部選手が1日、新潟市内のホテルで会見した。前日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で6人が新たに内定し、そのうち4人が出席。女子走り幅跳び・秦澄美鈴(すみれ・住友電工)と女子100メートル障害・福部真子(日本建設工業)は、初の五輪へ言葉に気合いを込めた。
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女子走り幅跳びの28歳・秦は6メートル56(追い風1.4メートル)を跳び、4年連続5度目の優勝。すでに参加標準記録6メートル86を出していたため、初の五輪代表に内定した。
「早い段階で参加標準記録を突破して余裕を持って日本選手権に臨めたのが大きい。私自身、標準記録を突破して日本選手権を優勝して内定をもらうことを目標にしていたので、その形で内定できて嬉しいです。上位入賞を狙っていけるように頑張りたい」
大阪・八尾市出身。身長169センチの長身を生かし、16歳から陸上を始めた。ワールドランキングで初出場した2022年オレゴン世界陸上は、予選敗退で悔し涙。それでも昨年7月のアジア選手権で2006年池田久美子の日本記録を11センチ上回る6メートル97をマークし、17年ぶりの快挙を達成した。ブダペスト世界陸上は6メートル41の全体23番手でまたも予選敗退。初の五輪で飛躍が期待される。
「オレゴンでどれだけこの舞台で結果を残すのが難しいか、自分がどれだけ浅はかだったかを感じた。環境に慣れたくて海外の試合を増やしました。パリに向かって自分をどう成長させればいいか考えるようになりました。ブダペストからパリまでは、レベルの高い海外の試合を経験することを計画してやってきた。その答え合わせ、やってきた成果をパリにぶつけて結果を出したい。
決勝進出が一番の目標。今回の参加標準記録突破者は多いし、レベルが上がっている。自分の最大の跳躍を予選からしないといけない。自分の跳躍に集中すれば記録が出ると思う」
7月20日に調整試合を予定。「もう少し試技に対する集中力をアップさせたい。もっと質の高い集中をして、しっかり1本目から結果を出したい」。日本の絶対女王として世界に立ち向かう。