陸上・田中希実、パリ五輪で日本新&入賞へ決意 「日本人には無理と思うかもしれないですが…」
「私の歩みが亀のように感じるくらい世界の歩みが早い」
2021年東京五輪は1500メートル8位入賞。がむしゃらに走り、快挙を掴み取った。22年オレゴン世界陸上は3種目に挑戦。昨年ブダペスト世界陸上は5000メートルで8位入賞した。1500メートルの3分59秒19(21年8月東京五輪)と5000メートルの14分29秒18(23年9月ダイヤモンドリーグ・ブリュッセル大会)はともに日本記録。さらなる成長を試される舞台に向かう。
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「当初からパリ五輪の目標は2種目で決勝に残ること。そしてどちらでもいいから入賞以上、できれば2種目で入賞すること。世界のレベルも上がって、自分も成長できた。私の歩みが亀のように感じるくらい世界の歩みが早い。今は具体的な目標を口にできない。ネガティブなことをこの場で発言するのはよくないと思いますが、具体的な目標を口にするのが怖いくらいの世界のレベル。
その中で具体的な数字を示すなら1500メートルは3分55秒以内、5000メートルは14分20秒を切ること。日本の方々はこのタイムを聞いたら『日本人には無理だろう』と思ってしまうと思いますが、世界と勝負するならそういうところにいかないといけない。今の自分では無理だと思ってしまうけど、そこに向かっていかないといけない」
今後は岐阜・御嶽で数日間の高地トレーニングを積み、世界最高峰のダイヤモンドリーグにも出場。海外での高地トレーニングを経てパリに入る予定だ。「すぐに理想のラップ通りに走るのは難しいけど、気持ちの処理が一番の課題」。世界の猛者との勝負へ覚悟を滲ませた。
○…会見ではパリ五輪陸上日本代表の公式ユニホームがアシックスジャパンから発表された。「パフォーマンスとサステナビリティの両立」をコンセプトとし、軽量性、通気性、持続可能性を柱に開発。21年東京五輪から約25%の軽量化に実現し、重量はわずか46グラムになった。通気性アップで汗による重量増加も最低限に抑制。オーセンティックモデルは10日から同社オンラインストア、全国のスポーツ用品店で発売される。この日は会見に出席した選手たちが着用した。
(THE ANSWER編集部)