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陸上・田中希実、パリ五輪で日本新&入賞へ決意 「日本人には無理と思うかもしれないですが…」

今夏のパリ五輪陸上日本代表に内定した一部選手が1日、新潟市内のホテルで会見した。前日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で6人が新たに内定し、そのうち4人が出席。女子1500&5000メートルで2大会連続出場となる24歳の田中希実(New Balance)は、大舞台での日本記録更新や入賞を視野に入れた。

陸上日本代表内定会見に登場した田中希実【写真:浜田洋平】
陸上日本代表内定会見に登場した田中希実【写真:浜田洋平】

陸上日本選手権

 今夏のパリ五輪陸上日本代表に内定した一部選手が1日、新潟市内のホテルで会見した。前日まで行われたトラック&フィールド種目の日本選手権で6人が新たに内定し、そのうち4人が出席。女子1500&5000メートルで2大会連続出場となる24歳の田中希実(New Balance)は、大舞台での日本記録更新や入賞を視野に入れた。

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 激走から一夜明け、田中は決意を込めた。

「ポイントではなく自分の力で権利を勝ち取れて嬉しいです。一方で純粋にタイムで世界との力関係を見ると、勝負するにはまだまだ。世界の背中を追いかける立ち位置。怖い気持ちが大きくなるのかわかりませんが、2種目をしっかり走れる大会にしたい」

 日本選手権は第2日に1500メートルで5連覇した。参加標準記録4分02秒50を上回る4分01秒44の好タイムで内定。すでに出場権を持っていた5000メートルも4度目の優勝を飾り、3年連続2冠を達成した。主戦ではない800メートルにも出場し、最終日の決勝は2分05秒14の7位。3種目5レースを戦い抜いた。

「常に世界を見据えてやってきたのが積み重なって今回の結果に繋がった。春先の状態ではここで標準を突破できなかった。今まで真剣に向かっていなかったわけではないけど、東京五輪のような恵まれたレース、ゾーンに入らないと記録を出せない。オレゴンは3種目に出て、挑戦を挑戦と思えない苦しい期間だった。走り抜いた経験が今に生きている。

 その時は世界と戦うにはどうすればいいか考えるどころじゃないくらいいっぱいいっぱいだった。どんな結果を出したいのか具体的に考えるようになって迎えたのがブダペスト。結果を意識しすぎて苦しい時間にもなったけど、5000メートルは入賞して手応えになって今の自分がある。未知の経験に飛び込む力は誰よりもあるので飛び込んでいきたい」

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