石川祐希「勝たせられなくて悔しい」 21得点も徹底マークに遭い苦戦、パリ五輪へ課題「1点の差でメダルの色変わる」【ネーションズリーグ】
バレーボールのネーションズリーグ(NL)は30日(日本時間7月1日)、ポーランド・ウッジで決勝が行われ、世界ランク2位の日本代表が東京五輪金メダルで同5位のフランスにセットカウント1-3(23-25、25-18、23-25、23-25)で敗戦。大会初優勝とともに主要大会52年ぶりの金メダルは逃したが、大会初の銀メダルを獲得した。両チーム最多21得点を記録した石川祐希は終盤相手の徹底マークに遭い、苦戦。大会ベストアウトサイドヒッターを受賞したものの、悔しさを露わにした。
ネーションズリーグ決勝
バレーボールのネーションズリーグ(NL)は30日(日本時間7月1日)、ポーランド・ウッジで決勝が行われ、世界ランク2位の日本代表が東京五輪金メダルで同5位のフランスにセットカウント1-3(23-25、25-18、23-25、23-25)で敗戦。大会初優勝とともに主要大会52年ぶりの金メダルは逃したが、大会初の銀メダルを獲得した。両チーム最多21得点を記録した石川祐希は終盤相手の徹底マークに遭い、苦戦。大会ベストアウトサイドヒッターを受賞したものの、悔しさを露わにした。
「(個人賞は)うれしいと思うし、僕が点を取る立場、託された立場でうれしいけど、それ以上にチームを勝たせられなかったことが悔しい」と試合後、石川は嬉しさより悔しさが口を突いた。強調したのは「1点の重み」。特に第4セットから徹底マークに遭い、自身のアタックがブロックされて相手に得点を許した。
「4セット目の最後も僕がシャットと食らったり、相手がフェイントしてきたボールを点にさせたり、1点の差でメダルの色が変わると感じた。1、3、4セット目もすべて2点差。1点の重みを決勝に来て感じられたことは良かった」と話した。その1点を取り切るために課題に挙げたのは経験。「精度も大事だけど、こういう舞台をたくさん経験していくしかない。それをどれだけ経験できるかが課題だった。決勝に進出できたことは今後につながってくる」と手応えも口にした。
「全員があと1点、この1本という思いを持っている。それをどれだけ意識して練習できるかは五輪に向けて大事になる。そこを感じられたことがVNLの収穫」と石川。パリ五輪は金メダルに再挑戦する舞台になる。「やっぱりメダルを目標にやっている。今回銀メダルで終わったので、次こそは金メダルを獲る。それを目指せるチーム。VNL以上に予選リーグから苦しい戦いになる。そこを勝ち切るだけの、しっかりとした心と体の準備をしていきたい」と1か月後の本番へ気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部)