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陸上800mに旋風! 男女ともに高校生が日本一、17歳・落合晃&16歳・久保凛が衝撃レース展開【日本選手権】

今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。800メートル決勝で男子は17歳の落合晃(滋賀学園高3年)が1分46秒56で、女子は16歳の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が2分03秒13でいずれも初優勝。男女ともに高校生が日本一に輝く衝撃レースを展開した。

800メートル決勝、男女ともに後続を突き放してゴールした久保凛(左)と落合晃【写真:奥井隆史】
800メートル決勝、男女ともに後続を突き放してゴールした久保凛(左)と落合晃【写真:奥井隆史】

陸上日本選手権

 今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権最終日が30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。800メートル決勝で男子は17歳の落合晃(滋賀学園高3年)が1分46秒56で、女子は16歳の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が2分03秒13でいずれも初優勝。男女ともに高校生が日本一に輝く衝撃レースを展開した。

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 雨が降る中の決勝。まずは女子の久保だ。抑え気味のスタートから先頭を狙った。田中は序盤、最後方で展開していたが残り1周でペースアップした。久保と田中によるデッドヒート。久保が先頭で200メートルを切ると、最後はグングンと後続を引き離す。2分03秒13で初優勝を飾った。

 久保は「自分のペースで勝ち切れた。率直に嬉しい」と喜びを口にし、「前半から先頭に出て、リズムを作りたかったが、最初の100メートルで塩見さんが前に行っていた。落ち着いてついて、ラスト250からスパートをかけようと思っていた」と語った。

 続いて行われた男子のレースでも、落合が圧巻のレースを展開。最後は後続を突き放し、1分46秒56で優勝した。「素直に嬉しい」とコメント。パリ五輪の派遣標準記録を切れなかったことを悔しがりながらも「自分で行くと決めて自信を持って行った」とも語った。

 久保は2008年1月20日生まれ、和歌山・串本町出身。東大阪大敬愛高に進み、昨夏の全国高校総体(インターハイ)は1年生ながら優勝を飾った。今年4月の金栗記念では田中に勝利。5月の静岡国際でU18日本新を出し、木南道孝記念も制するなど、トップ選手を抑えてグランプリシリーズ3連勝中だった。

 小学生時代はサッカ ーに打ち込み、中学から本格的に陸上を始めた。日本代表MF久保建英をいとこに持つ。自己ベスト2分3秒50を誇り、前日29日の予選では全体1位の2分3秒60で3組1着。田中、卜部ら実力者を突き放すレースを展開していた。

 落合は前日の予選で日本記録1分45秒75に0秒07差の好記録となる1分45秒82をマーク。U20記録と高校記録を塗り替える2つの日本新で、堂々の全体1位となっていた。ジュニア年代の各大会で男女の800メートルを引っ張ってきた2人。久保は予選の走りを終えた後の取材中、モニターで落合の記録を確認し、「……」としばし沈黙。「とても刺激になってます」。同年代の活躍に驚きを隠せない様子も見せていた。

(THE ANSWER編集部)

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