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パリ五輪で使用予定も…セーヌ川に基準値超えの大腸菌 パリ市長は安全性証明へ「私が泳ぐ」

7月26日の開幕まで1か月を切ったパリ五輪で、トライアスロンなどを行うセーヌ川の水質が懸念されている。基準値を超える大腸菌が検出されたと6月21日(日本時間22日)にパリ市が発表。23日(同24日)には市長が遊泳予定だったが、悪天候などを理由に中止となった。安全性をアピールしたい市長は「準備できています」と繰り返し、開幕前には遊泳することを誓った。

7月下旬にパリ五輪が開幕する【写真:ロイター】
7月下旬にパリ五輪が開幕する【写真:ロイター】

米放送局「NBCスポーツ」が報じる

 7月26日の開幕まで1か月を切ったパリ五輪で、トライアスロンなどを行うセーヌ川の水質が懸念されている。基準値を超える大腸菌が検出されたと6月21日(日本時間22日)にパリ市が発表。23日(同24日)には市長が遊泳予定だったが、悪天候などを理由に中止となった。安全性をアピールしたい市長は「準備できています」と繰り返し、開幕前には遊泳することを誓った。

 懸念を払拭できるだろうか。トライアスロンやマラソンスイミングが行われるセーヌ川では、6月10日から16日にかけて、複数個所で定期的な検体の採集が実施された。その結果を21日にパリ市が発表。米放送局「NBCスポーツ」によると大腸菌の数値が基準値を超えていたという。

 同局は「パリ市長はセーヌ川が五輪に間に合うことを約束し、アスリートより先に有名な川で泳ぐことを誓う」と題する記事を掲載。「川の水質汚染レベルが健康と安全の懸念に拍車をかけている」と伝えている。記事によると、アンヌ・イダルゴ市長は23日に遊泳を行う予定だったが中止に。同市長は26日(同27日)、計画の変更は天候と総選挙の影響であると説明し、こう話したという。

「ええ、私はセーヌ川を泳ぎます。今ではありません。なぜならパリの天候があまり良くなく、また選挙があるからです」「開会式前にはセーヌ川で泳ぎたいです」

 記事はこの発言を「アンヌ・イダルゴ市長は水曜日、セーヌ川が泳ぐのに安全であること、アスリートが飛び込む前に遊泳することをオリンピアンに約束した」として紹介。川の安全性について同市長は「準備できています。準備できています」と繰り返したという。

 セーヌ川で行われる最初の競技は7月30、31日のトライアスロンの予定だが、「最悪の場合、水泳なしでランニングとサイクリングだけのデュアスロンに減らされるかもしれない」と記事は言及。川の水質について「良い時は綺麗な緑色だけど、最近は茶色」と述べる地元住人の声も紹介している。同局によると水質改善のために15億ドル(約2408億円)が費やされているというが間に合うだろうか。

(THE ANSWER編集部)

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