男子バレー日本16得点の20歳甲斐優斗「思い切り腕を…」 3-0完勝で世界2位浮上、決勝Tへ「チーム全員で勝ちに行く」【ネーションズリーグ】
バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子第3週のフィリピン大会は23日、予選ラウンド最終戦に臨んだ世界ランク4位の日本が同5位の米国に3-0(25-20、25-23、25-19)で完勝した。前夜は東京五輪金メダルのフランスを撃破。快進撃で世界ランクのポイントは9.44を積み上げ、354.36ポイントで2位だったスロベニアを0.39上回って2位に浮上した。
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バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子第3週のフィリピン大会は23日、予選ラウンド最終戦に臨んだ世界ランク4位の日本が同5位の米国に3-0(25-20、25-23、25-19)で完勝した。前夜は東京五輪金メダルのフランスを撃破。快進撃で世界ランクのポイントは9.44を積み上げ、354.36ポイントで2位だったスロベニアを0.39上回って2位に浮上した。
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先発には甲斐優斗、宮浦健人、エバデダン・ラリー、小野寺太志、深津旭弘、大塚達宣、小川智大が名を連ねた。石川祐希、西田有志らがベンチから声援を送る中、20歳の甲斐がライトからスパイクを決めるなど優勢。しかし、13-13に追いつかれ、甲斐のスパイクは3枚ブロックに捕まった。それでも21-19から25歳の宮浦がサービスエース。23-20から甲斐も連続サービスエースを決め、25-20で先取した。
第2Sは劣勢だった。米国の高さに苦戦し、日本のスパイクが阻まれた。それでも甲斐は強打のサービスエースを炸裂。宮浦も相手リベロを弾き飛ばすサーブをぶち込み、20-20とした。接戦が続き、24-23から最後はまたも宮浦がライトからスパイクを叩き込み、絶叫した。第3Sも追う展開だったが、19-19から小野寺の速攻で逆転。宮浦のスパイクと圧巻の3連続サービスエースで突き放した。最後は甲斐がライトから決めて勝負あり。歓喜の輪をつくった。
中継局のインタビューでは、16得点の甲斐が「本当に最初から思い切りできたので3-0で勝って嬉しく思います」と喜び。相手の高いブロックには「打点を落とさないことを意識して思い切り腕を振った。最初からずっとこれまで高さだけを意識してやったのでその結果を米国戦で出せてよかった。サーブは思い切って打つだけだと思っていた」とし、「厳しい戦いが続くのでチーム全員で勝ちに行けるように頑張りたい」とファイナルラウンドを見据えた。
前夜は東京五輪金メダルのフランスに3-2で勝利。エース・石川が両チーム最多33得点を挙げ、0-2から大逆転勝ちした。一方、途中交代した西田は試合後に「迷走神経だな」と自身のXで説明。めまいなど何らかの症状が出たものとみられていた。27日開幕のVNLファイナルラウンドは、開催国ポーランドと予選ラウンド上位7チームがトーナメント方式で対戦。日本は進出を決めている。
26日に五輪の組み合わせ抽選が行われ、日本は上位国との対戦が少なくなる世界ランク5位以内を確定させている。
女子もタイでファイナルラウンドを開催中。世界ランク7位だった日本は22日に同1位ブラジルを3-2で撃破し、大会初のメダルを確定させた。試合ごとに変動する世界ランクは6位に浮上し、同じく1位に繰り上がったイタリアと23日に対戦する。
(THE ANSWER編集部)