男子バスケ日本に漂う「ヤバイくらい」の空気感 豪州戦前に監督が表現、八村&渡邊は28日合流へ
男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は22日から2日間、同5位のオーストラリア代表との国際強化試合に臨む。21日は会場となる北海道・北海きたえーるで前日練習を公開。パリ五輪の代表選考においても重要な試合に向け、トム・ホーバス監督らが意気込みを語った。
日本生命カップ2024
男子バスケットボールの世界ランク26位・日本代表は22日から2日間、同5位のオーストラリア代表との国際強化試合に臨む。21日は会場となる北海道・北海きたえーるで前日練習を公開。パリ五輪の代表選考においても重要な試合に向け、トム・ホーバス監督らが意気込みを語った。
強豪との一戦を前に、16人の選手が汗を流した。公開された10分間の練習では、同学年の富永啓生と河村勇輝が連係を確認するなど、各自がシュート練習を行った。今回の遠征に向け、西田優大、須田侑太郎、原修太、今村佳太とシューター4人がカットされた。「そこから雰囲気が変わった」とホーバス監督。「うちは練習中すっごい頑張っている。ヤバいぐらいですよ」と空気感を説明した。
SG陣がカットされる中、ネバダ大の山ノ内勇登やハワイ大のジェイコブス晶など、フロントコートの若手を多く残した。「バックコートより若い選手がいるから見たい」と指揮官は意図を説明。レイカーズの八村塁や、NBAで日本人最長の6季プレーした渡邊雄太は今回不参加だが、「NBA組が28日、(合流の)予定がある。そこまではいろいろ見たい」と計画を明かした。
昨夏のワールドカップ(W杯)で歴史的な3勝を挙げ、48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得した日本代表。豪州代表とは1次ラウンドで対戦し、89-109と20点差の完敗を喫している。しかし、後半に限れば日本が54-52と上回るなど収穫もあった。豪州は今回フルメンバーではないとはいえ世界ランク5位の強豪。パリ五輪で史上初のベスト8進出を目指すホーバスジャパンにとって試金石となる2試合だ。
指揮官は「W杯からステップアップしないと結果が出せない」と強調。司令塔の河村は「新しい選手との連係も深めていければ。豪州は若手中心のチームという話なので、必ず勝たないといけない相手。勝つだけでなく、内容にもこだわりながらやっていきたい」と決意を口にした。富永も「パリに向けて最初の、一番大事な試合になってくる。今までやってきたことを出せれば」と意気込んだ。
パリ五輪の男子バスケは現地7月27日に競技が始まる。日本は開催国のフランス、W杯を制したドイツと同じグループB。同組残り1枠には、現地7月2日から4都市で同時開催される最終予選のラトビア会場を制したチームが入る。日本は開幕日にドイツと初戦を迎える。グループフェーズは同組内で総当たり戦を行い、各グループの1、2位と、3位のうち上位2チームが準々決勝に進出する。
(THE ANSWER編集部)