アース・モンダミンカップ初日

　女子ゴルフの国内ツアー、アース・モンダミンカップが20日に千葉・カメリアヒルズCC（6688ヤード、パー72）で開幕。今年3月にツアー初勝利を挙げた臼井麗香（フリー）は5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーと好発進した。賞金総額3億円の今大会では、男子ツアー通算31勝の片山晋呉をキャディーに起用。ラウンド後のインタビューでは臼井に好スコアが出たことを喜ぶと、片山は臼井を気分よくプレーさせるために細やかな配慮をしていたことを明かした。

　満足顔が2つ並んだ。前半を1アンダーで折り返し、後半の上がり5ホールで3バーディー、1ボギーをマークしてスコアを伸ばした臼井。キャディーとして帯同した片山からアドバイスを受けたり、談笑したりと、リラックスした様子もあった初日を終えた。

　ホールアウト後、中継した「DAZN」のインタビューには2人揃って応じた。臼井が「晋呉さんのアドバイスに応えられるか毎回不安があったけれど、（上がり3ホールを）バーディー、パー、バーディーでよく上がれたと思う」と話すと、片山は「練習ラウンドを回って、凄く調子がよさそうだった。一言、二言でいい方向に転がるようにしたいと思っていた。それが上手くはまってくれて、いい方に転がってくれたと僕は思っている」と臼井のプレーを称えた。

　さらに「晋呉さんのアドバイスはプレッシャーをなくしてくれるというか、ポジティブなアドバイス」と回顧した臼井に対し、片山はキャディーとしての役割についてこう話した。

「キャディーの点数は選手がつけるもの。俺は俺なりに、麗香ちゃんが気持ち良く、いい感じで、1打でも良くなってほしいという気持ちで接していた。『言ってほしくないことは何？』とか。打ち合わせしてそれは言わないようにして、選手がこうやって言ってもらえたら心地いい、ということを言うようにした」

　同じ選手目線での接し方を心がけた片山。「僕は大丈夫。イメージにスランプはない。選手のいいイメージを引き上げて、あと3日間やれば力が出ると信じている」と臼井に信頼を寄せる。臼井も「いいイメージをもって晋呉さんに頼って4日間頑張りたい」。異色のコンビが残り3日間、優勝目指して突き進む。