古賀紗理那、米国に0-3完敗の理由に言及「サーブを効果的に…」 パリ五輪へ「組織的な攻撃、守備を徹底」【ネーションズリーグ】
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会は16日、北九州市の西日本総合展示場で女子第3週が行われ、世界ランク7位の日本は同5位で東京五輪金メダルの米国に0-3(15-25、18-25、24-26)でストレート負け。福岡大会最終戦は黒星となり、大会通算8勝4敗となった。両国ともすでにパリ五輪出場が決定しており、日本は五輪1次リーグの組み合わせで優位になる可能性がある世界ランク5位以内を目指した重要な一戦だったが、条件である「セットカウント3-0の勝利」を逃した。
買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会は16日、北九州市の西日本総合展示場で女子第3週が行われ、世界ランク7位の日本は同5位で東京五輪金メダルの米国に0-3(15-25、18-25、24-26)でストレート負け。福岡大会最終戦は黒星となり、大会通算8勝4敗となった。両国ともすでにパリ五輪出場が決定しており、日本は五輪1次リーグの組み合わせで優位になる可能性がある世界ランク5位以内を目指した重要な一戦だったが、条件である「セットカウント3-0の勝利」を逃した。
第1セット(S)は劣勢だった。日本は相手の強打を浴び、主導権を握れず。それでも4-7から石川真佑が左手一本でレシーブ。繋がった球を強烈なスパイクで返されたが、今度は右手一本の横っ飛びで上げた。これを主将の古賀紗理那がレフトからズドン。満員の客席を熱狂させた。4連続得点となるセッター岩崎こよみのブロックで8-7。しかし、相手の高さとパワーに苦戦し、15-25で落とした。
第2S序盤は打ち合いとなり、古賀と石川が応戦。守備ではリベロ小島満菜美を中心に拾い続けたが、6-6から4連続失点で突き放された。宮部藍梨、山田二千華が速攻で得点したものの、世界的オポジットのドルーズや190cmのワシントンら米国の力技を前に点差を詰められず。セッターに関菜々巳が入り、速攻やツーアタックによる得点でリズムをつくったが、18-25で第2Sも奪われた。
第3SにOH和田由紀子、MB渡邊彩も起用。和田がスパイク、ブロックで躍動したが、9-7からドルーズにど真ん中を打ち抜かれると、会場は静かなどよめきに包まれた。古賀のバックアタックなどでなんとか反撃。しかし、最後は和田、石川の得点で粘ったが、最後はドルーズに強打を決められ、力差を突きつけられる完敗だった。
試合後、場内インタビューで、古賀は「特に最初のセットから戦術的なサーブを効果的に叩かれて、そこで崩れて、私たちのコンビが通らなくなった時の次の手ができなかったのが今日の敗因かなと思う」と試合を回顧。第3Sは古賀のサーブから崩す場面もあり、「そういう展開をもう少し増やしていけたらいい」とも語った。20日から始まるファイナルラウンドへ「すぐに試合なので、整理して試合に入れるようにしたい」と切り替え、パリ五輪に向けても「日本は組織的なオフェンス、ディフェンスをしていかないとチームとしても苦しくなる。そういうところを徹底してやっていきたい」と表情を引き締めた。
日本は6大会連続で五輪切符を獲得。この日の試合前時点では、世界ランク7位でポイントは331.62点、5位の米国と17.48点差だった。逆転できるのはストレート勝ちした場合のみ。3-0で勝った場合、日本時間午後9時30分から香港で行われる同6位・中国―同4位ポーランド戦の結果によって、日本が5位以内に入るかが決まるという条件だった。
パリ五輪前の国内戦はこれが最後。タイ開催のVNLファイナルラウンドは、20日から日本を含む予選上位7か国と開催国の8チームで争われる。
▽パリ五輪の組み合わせ抽選
1次リーグは4チーム×3組。各組上位2チームと3位のうち上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進出する。開催国フランスがA組、世界ランク1位がB組、同2位がC組。以降9チームは3~5位が第2ポット、6~8位が第3ポット、9~11位が第4ポットになる。女子は19日に抽選が行われ、それぞれのポットからA~C組に入るチームを決定。世界ランク5位なら、3、4位の国と同組ならない。
(THE ANSWER編集部)