北中米W杯アジア2次予選最終戦

　サッカー日本代表も参加している北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選の最終戦（第6節）が11日に各地で行われ、C組の中国は敵地ソウルで韓国に0-1で敗れた。勝ち点、得失点差、総得点までタイと並んだが、直接対決の結果で上回った中国が辛うじて同組2位を死守。9月からの最終予選進出を果たした。中国のサッカーファンは薄氷の突破の“英雄”となった人物に注目。試合後の仰天行動を母国メディアが伝えている。

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　落胆が歓喜に変わった。引き分け以上で2次予選突破が決まる中国は、すでに最終予選進出を決めている韓国に力及ばず、敗戦。試合終了の瞬間、多くのファンが敗退を覚悟した。C組2位を争うタイはホームで最下位シンガポールとの対戦。勝ち点で並ばれて得失点差で上回られることを予想していた。

　だが、タイは勝利を収めたとはいえ、スコアは3-1どまり。3点差以上の勝利が必要だったタイは敗退となり、タイに直接対決で1勝1分けだった中国が18チームによる最終予選に駒を進めた。あと1点取っていれば突破できたタイ。それを阻んだのはシンガポールのGKハッサン・サニーだった。

　中国メディア「新浪新聞」は母国を救ったサニーを称賛。「40歳のシンガポールGKサニー、一夜にして人気者に！　サニーが経営するナシレマの店に中国ファンが海を越え、QRコードを通して次々と支払い」との見出しで、ファンが意外な行動をとっていることを伝えた。