「ユウセイ・キクチが最もしそうにないことだ」 “不運すぎるプレー”に両監督も擁護、原因は球場構造か
米大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手が9日(日本時間10日)、思わぬ珍プレーを演じてしまった。試合に出場していないにもかかわらず守備妨害を取られ、自軍の打者がアウトに。ただ米メディアは「コロシアムでしか起こり得ない」と球場の構造を原因に挙げ、両軍監督からも菊池を擁護する声が続いた。
出場していないのに…一塁手と激突して守備妨害、なぜ起きた?
米大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手が9日(日本時間10日)、思わぬ珍プレーを演じてしまった。試合に出場していないにもかかわらず守備妨害を取られ、自軍の打者がアウトに。ただ米メディアは「コロシアムでしか起こり得ない」と球場の構造を原因に挙げ、両軍監督からも菊池を擁護する声が続いた。
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事件は延長10回1死二塁で起きた。ブルージェイズが6-3とリードした状況で、打者は途中出場から「9番・左翼」に入っていたシュナイダー。一塁側へ高々と上げたフライがスタンド方向へ切れていくと、一塁ベンチにいた菊池は打球を見上げたまま避けようとしてグラウンドへ飛び出した。ここで、捕球しようと駆け込んできたアスレチックスの一塁手ソダーストロムと猛スピードで激突。菊池がタックルするような形になって2人ともグラウンドに倒れ込んだところで守備妨害が宣告され、シュナイダーはアウトになった。
菊池はソダーストロムに謝るようなしぐさを見せていたが、米メディアからは菊池を擁護する声が上がっている。MLB公式は「キクチがアスレチックスのソダーストロムとのフィールド内衝突で”少々恥ずかしかった”」という記事でこの場面について論評している。
試合が行われた「オークランド・コロシアムでしか起こり得ない」プレーだったと結論付け、その根拠の一つとしてアスレチックスのマーク・コッツェイ監督の「我々のダグアウトの構造上、選手たちは一番上の段に座っていて、ボールが飛んでくるとどうしていいかわからなくなる」という発言を紹介した。
さらにコッツェイ監督は「彼(菊池)はファウルボールに当たらないように避けようとして、気づかずにタイラー(ソダーストロム)に肩をぶつけてしまっただけだと思う」と菊池を擁護している。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督も「一塁手をタックルするなんて、ユウセイ・キクチが最もしそうにないことだ」と口にしている。
記事はオークランド・コロシアムを「ダグアウトの前に手すりがない唯一のメジャーリーグの球場」と紹介。「これは、1966年に(フットボール・スタジアムとして)オープンした球場の数ある特徴のひとつで、フィールド上にブルペンがあるなど、他にもいくつかの昔ながらの特徴を残している」とした。何とも運の悪いプレーだったといえそうだ。
(THE ANSWER編集部)