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王者・慶応は7.11に初戦 秋春の県8強敗退から甲子園V2へ、選手はチャレンジャー精神強調【高校野球】

第106回全国高校野球選手権神奈川大会(7月5日開幕)の組み合わせ抽選会が8日、保土ヶ谷公会堂で行われた。昨年夏の甲子園で107年ぶりの日本一に輝いた第2シードの慶応は、7月11日の2回戦(サーティーフォー相模原球場)から登場し、平塚工科と横須賀学院の勝者と対戦する。佐伯朔太朗(さくたろう)外野手(3年)は、チャレンジャー精神の大切さを強調した。開会式の選手宣誓は、川崎北の佃陵汰(3年)が務める。

組み合わせ抽選会に出席した慶応・佐伯朔太朗【写真:山野邊佳穂】
組み合わせ抽選会に出席した慶応・佐伯朔太朗【写真:山野邊佳穂】

神奈川大会組み合わせ抽選会

 第106回全国高校野球選手権神奈川大会(7月5日開幕)の組み合わせ抽選会が8日、保土ヶ谷公会堂で行われた。昨年夏の甲子園で107年ぶりの日本一に輝いた第2シードの慶応は、7月11日の2回戦(サーティーフォー相模原球場)から登場し、平塚工科と横須賀学院の勝者と対戦する。佐伯朔太朗(さくたろう)外野手(3年)は、チャレンジャー精神の大切さを強調した。開会式の選手宣誓は、川崎北の佃陵汰(3年)が務める。

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 168チームが出場する全国屈指の激戦区、神奈川の夏が始まる。緊張感が漂う保土ヶ谷公会堂。慶応の佐伯は、招待試合で香川に遠征中の主将に代わり、抽選に臨んだ。「慶応義塾」の札をボードにかけると、真剣な表情で降壇。「自分たちは秋、春と負けている。この夏はチャレンジャーだということを忘れずに取り組んでいきたい」。冷静に話す様子から決意が溢れ出た。

 昨夏の甲子園は第2回大会以来107年ぶりの全国制覇で日本中の注目を集めた。しかし、新チームでは秋、春ともに8強で敗退。秋は甲子園優勝投手の小宅雅己(2年)や主将の加藤右悟(3年)らに頼っていたという。

 1月、練習で森林貴彦監督の檄が飛んだ。「レギュラーとか関係なく競い合っていく」。チーム内で高まった競争意識。「彼らに頼らなくても全体で1つのチームになってきた」と成長も実感。「去年の優勝は忘れて『自分たちのチームを作っていこう』と掲げてやっている」と胸を張る。

「日本一を達成してお世話になった方々への恩返しや高校野球の常識を覆すことができるように取り組んでいきたい」。悔しさを晴らす夏へ、決意を固めた。

 開会式は7月5日に行われ、1回戦は同7日に開幕。選手宣誓には101人が立候補し、川崎北の佃が当たりくじを引いた。「一世代に1人しかできない大役が自分になってドキドキしている。神奈川県の高校球児全員を熱くさせる宣誓をしたい」と笑顔。決勝は同24日を予定している。

(THE ANSWER編集部)


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