バレー日本の3-2逆転勝ちに西田有志「皆もハラハラ、僕たちもハラハラ」 満員の客席笑い【ネーションズリーグ】
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は5日、世界ランク4位の男子日本代表が同12位ドイツ代表に3-2で逆転勝ち(25-22、22-25、25-27、25-23、15-8)した。日本男子は昨年10月にパリ五輪の出場権を獲得しており、今大会は金メダルだった1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得に向けた前哨戦となる。
買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会
バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024福岡大会(西日本総合展示場)は5日、世界ランク4位の男子日本代表が同12位ドイツ代表に3-2で逆転勝ち(25-22、22-25、25-27、25-23、15-8)した。日本男子は昨年10月にパリ五輪の出場権を獲得しており、今大会は金メダルだった1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得に向けた前哨戦となる。
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この日もチケット完売、大入りの観客が見守る中での試合になった。パリ五輪の出場権を獲得している両国の対戦。ドイツは五輪予選で強豪イタリア、ブラジルを破っている侮れない相手だ。第1セット(S)は序盤に日本がリードを広げるも、10-6からドイツが4連続得点で追いつくなど競り合いに。終盤は日本が3連続ポイントを許して22-20と流れが悪くなったが、高橋藍がスパイクで連続得点。最後は石川祐希のバックアタックが決まり、25-22で日本がこのセットをものにした。
第2Sも競り合いに。西田のスパイクなどで得点を重ねたに日本は、14-13から高橋藍が体を投げ出す好レシーブで繋ぐと、石川が強烈なスパイク。見事に決めて会場を沸かせた。しかし譲らないドイツに22-24とセットポイントを握られると、最後は高橋藍のスパイクが決まらず。22-25でこのセットカウント1-1のタイになった。
第3Sは序盤ドイツ優勢に進むが、日本は8-10から3連続ポイントで逆転。西田が終盤に強烈なスパイクを決めるなどこのセット7得点と奮闘した。25-25とこのセットも互いに譲らなかったが、西田のレシーブがミスになったところを決められ、最後はブラントのスパイクを防げず25-27で連取された。日本は第4Sのスタメンに山内を起用。巧みなサーブに苦戦しながらも粘り、最後は石川のブロックで25-23。フルセットにもつれ込む激闘になった。
場内インタビューで西田は「本当にドイツも全員が凄いバレーをしてきた。その中で勝ち切れたのはチームとして凄くいい経験になった」とコメント。チームで得点を重ね「オポジットなので決めるだけ。シンプルな考えで仕事を全うできたのはよかった」とチームに感謝した。
激闘を制し、「もっとこういう展開にならないように全員で練習しながら、またこういうメンタリティーをつくりながら次の試合に臨みたい。皆さんハラハラとしたと思うけど、僕たちもハラハラしました」と苦笑いで話すと会場からは笑いも。「でも、勝ちました! これからタフな試合になると思いますが、皆さんの応援が重要になる。引き続き応援よろしくお願いします」と声援を求めた。
日本は前日のイラン戦に3-0のストレート勝ち。福岡大会から参戦した主将の石川、高橋藍がともに14得点で、西田と3人そろってチーム最多得点をマークした。連日、会場外には試合開始の数時間前から多くのファンが詰めかけ、到着した日本の選手に黄色い声援が飛んでいた。
日本代表は昨年のVNLで銅メダルを獲得。主要世界大会で46年ぶりに表彰台に立った。今年はブラジルで行われた予選ラウンド第1週で3勝1敗。全ての予選ラウンド終了後、24日付の世界ランキングを基にパリ五輪の組み合わせが決まるため、52年ぶりのメダル獲得に向けても重要な大会となる。
福岡大会で、日本男子は7日にポーランド、8日にスロベニアと対戦。18日からフィリピン・マニラで開催される予選ラウンド第3週を経て、8チームが27日からポーランドで開催されるノックアウト方式のファイナルラウンドに進出する。なお、日本女子は残り4枠の五輪出場権を懸け、11日開幕の予選ラウンド第3週(福岡・西日本総合展示場)を迎える。
(THE ANSWER編集部)