「キャリアを伸ばすため」 フェデラー全仏欠場、GS制覇より大切だった35歳の“未来”
今年の全豪オープン覇者で世界ランキング5位、ロジャー・フェデラー(スイス)が28日に開幕する全仏オープンを欠場することを決めた。「クレーコートでプレーすることはフィジカル的に最善ではなかった」と理由を説明している。英公共放送「BBC」が報じた。
復活の絶対王者、全仏欠場を表明…「自分のキャリア伸ばすためのカギ」とは
今年の全豪オープン覇者で世界ランキング5位、ロジャー・フェデラー(スイス)が28日に開幕する全仏オープンを欠場することを決めた。「クレーコートでプレーすることはフィジカル的に最善ではなかった」と理由を説明している。英公共放送「BBC」が報じた。
フェデラーは膝の負傷から復帰直後の1月全豪オープン決勝で、世界ランク4位のラファエル・ナダル(スペイン)と名勝負を繰り広げた末に勝利。5年ぶり通算18度目となるグランドスラム制覇を達成。勢いに乗ってBNPパリバ・オープン、マイアミ・オープンとマスターズ1000の2大会を制覇するなど、完全復活を印象づけた。
その後はコンディション面を考慮し、全仏オープンまで8週間の休養を明言していたが、今回、2年連続となる全仏オープン欠場を決めたことで、クレーコートシーズンは全休となった。同局によると、フェデラーは理由を以下のように語ったという。
「私自身、日程調整を考えることこそが自分のキャリアを伸ばすためのカギになると考えている。そのため、私自身、そしてチームは今年1回でもクレーコートでプレーすることは、私自身のテニスにとってベストとは言えず、残りのシーズンを考慮すると、フィジカル的にも最善ではなかった」
膝などへの負担が大きいクレーコートでのプレーが欠場の理由と説明。目の前のグランドスラムよりも35歳の“未来”を大切にした決断だったようだ。