ジーターはなぜ今なお愛されるのか 元僚友イチローが「奇跡」のカリスマ性を証言
「奇跡」の人格面を評価「気配りができる人。優雅で常識の持ち主でもある」
グラウンド上の活躍、カリスマ性のみならず、ジーターの人格面も評価に繋がっているという。
「彼はすごく気配りができる人。優雅で常識の持ち主でもある。ベースボールの世界にそんな人がいることは奇跡だと思います」
イチローは「奇跡」という表現を用いて称賛。いかに優れた人間性を有していたかが見て取れる。
一方で、イチローが昨年8月7日のロッキーズ戦で3000本安打を達成した際には、ジーターも祝福のコメントを発表している。
「友人であり、チームメイトのイチロー、3000安打クラブへの入会、おめでとう。私は敵として対戦する喜び、仲間としてプレーする光栄を両方味わえる幸運に恵まれた。彼にとって野球は単なるスポーツ以上のものであり、職人の工芸品のようなものだ。非常にハードな鍛錬をたゆまず繰り返し、磨き上げてきた。文字通り、真のプロフェッショナル。彼が野球選手として築き上げる遺産の中では、この記録は数ある金字塔の一つに過ぎない」
スーパースターというステータスを超越したジーターのような希代のカリスマは、メジャーに再び現れるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer