蜂駆除員の到着10分まきが救った奇跡 ドジャース戦は中止寸前だった「勤続15年の彼は…」米報道
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は4月30日(日本時間5月1日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発予定だったが、蜂の大量発生により試合開始が約2時間遅延した。大急ぎで駆け付けた蜂駆除員により、試合は無事にプレーボール。実は球場運営責任者によると、中止寸前だったという。
大谷翔平出場試合で蜂の大量発生
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は4月30日(日本時間5月1日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発予定だったが、蜂の大量発生により試合開始が約2時間遅延した。大急ぎで駆け付けた蜂駆除員により、試合は無事にプレーボール。実は球場運営責任者によると、中止寸前だったという。
ヒーローは必ずピンチに駆け付ける。試合前、本塁裏のネット部分に蜂が大量発生。選手たちも困惑気味で眺め、試合が開始できなかった。数百匹はいるであろう大群。救ってくれたのは、駆除業者「ブルー・スカイ・ペスト・コントロール」のフェニックス店で支店長を務めるマット・ヒルトンさんだった。グラウンドに登場するや否や拍手喝采。手を下から上に動かしながら煽り、作業を始めた。
作業終了時には大歓声。ガッツポーズで応えた。さらに粋な計らいで始球式にも登板。「俺たちのヒーローだ!」の場内アナウンスを受けながらマウンドに上がり、作業服のまま投げたボールはストライクとはいかなかったが、客席から大歓声を浴びた。
実は救世主の登場前、試合は中止の判断が下される直前だったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番ファビアン・アルダヤ記者は、Xで「勤続15年のマット・ヒルトン氏は、息子レビーのティーボールの試合が行われるサプライズ(アリゾナ州の地名)にいた。車で約40分ほど離れているが、彼はここまで30分で到着した」と伝えた。
さらに「時間は非常に重要だった。球場運営責任者のマイク・ロック氏によれば、試合は中止の“寸前”だった」という。奇跡的に中止危機を救い、コメント欄の米ファンは「この試合のヒーローだ。もはやどちらが勝つかなどどうでもいい」「試合再開までの最短コースを彼はつくってくれた!」「養蜂場の伝説だ」と大興奮だ。
米カリフォルニア州ラジオ局「KLAA」の番組「エンゼルス・リキャップ・ポッドキャスト」でホストを務めるトレント・ラッシュ氏も、「サプライズからフェニックスまで30分で? 彼はロケットで飛んできたのか?!」と仰天。ヒルトンさんはMLB公式の試合中継で「駆除するだけだと思って行ったら、球場はかなり盛り上がっていましたね。とてもクールでしたよ」と感激していた。
(THE ANSWER編集部)