「実は、巨人の試合を観に行ったんだ」 大谷と対戦したMLB球宴右腕、脳裏に焼き付く日本の体験
米大リーグ・ナショナルズは25日(日本時間26日)、ドジャースとの3連戦の最終戦に1-2で敗れた。このシリーズで救援右腕マット・バーンズは2試合に出場。ロッカールームでの取材に応じた際、2010年に日本で開催された世界大学野球選手権大会を「最高の時間だったよ」と振り返った。
ナショナルズのマット・バーンズに取材
米大リーグ・ナショナルズは25日(日本時間26日)、ドジャースとの3連戦の最終戦に1-2で敗れた。このシリーズで救援右腕マット・バーンズは2試合に出場。ロッカールームでの取材に応じた際、2010年に日本で開催された世界大学野球選手権大会を「最高の時間だったよ」と振り返った。
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バーンズは2021年にオールスターに選出された実力者。コネチカット大に在学中の10年に来日し、世界大学野球選手権大会に米国代表として出場した。斎藤佑樹、菅野智之、鈴木大地らを擁する日本代表とも、横浜スタジアムでの準決勝で対戦。登板こそなかったが、試合は4-2で勝った米国が決勝進出を果たした。
24日(同25日)の試合前、ロッカールームで取材に応じたバーンズは「2週間くらいいたんだけど、最高だったね」と当時の日本を回顧。試合の合間に歩いた街の印象についても「東京の街が大好き。あの当時、あの体験を今と同じほど感謝できていたかは分からない。でも思い返してみると、街の清潔さとか親切さとか、体験全てが素晴らしかった」と笑顔を浮かべた。
決勝でキューバに敗れ、惜しくも準優勝に終わった大会。特に印象に残ったのは日本の野球ファンだ。「僕らの試合はいつも満員だったんだ。楽しかったね」。観光では「実は、巨人の試合を観に行く機会があったんだ。刺激的だったね。音を出したりして欧州サッカーの試合みたいだった。全ての体験が素晴らしかったよ」と応援スタイルの違いが脳裏に焼き付いている。
同じスポーツでも、戦術など日米で異なる点も多い。バーンズは「文化が違うことで方法が異なるのは興味深いよね」とし、「僕はいつも、日本の選手が基本に忠実だと感じているんだ。それに野球に対する敬意をとても感じる。日本人選手が考えていることと米国人選手が考えていることの明確な違いまでは、もちろん分からないけど、細かな違いを見られたのはクールだったね」と日本野球の印象を語った
バーンズはこの3連戦、第1戦の9回に登板。先頭の大谷翔平に打球速度118.7マイル(約191.02キロ)、飛距離450フィート(約137メートル)の強烈な6号ソロを被弾。ボールの行方については「正直見ていないんだ。上手く捉えられて本塁打になることは分かった。しかもかなり距離のあるね」とパワーに脱帽していた。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)