大谷翔平が「2番・DH」で先発

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は21日（日本時間22日）、本拠地メッツ戦に「2番・DH」で先発出場。メジャー通算176号となる先制の今季5号2ランを放ち、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏のメジャー日本人最多記録（175本）を更新した。

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　敵野手たちの動きが止まった。0-0の3回1死一塁。大谷は右腕ハウザーの真ん中付近に入ったスライダーを仕留めた。甲高い打球音を響かせ、打った瞬間それとわかる右越え2ラン。捕手はうつむき、一塁手、二塁手、右翼手までピタリと動かず打球を追わなかった。打球速度110マイル（約177キロ）、飛距離423フィート（約128.9メートル）。まさしく完璧な当たりだった。

　球団公式Xが動画を公開。X上の日本人ファンも「メッツの守備誰も動かんしw」「文字通り一歩も動かない」「ライトが振り返りもしてないのが笑えた」と衝撃を受ける一発だった。大谷は第3打席でも投手強襲の内野安打。6回まで10-0の大量リードに貢献している。

　大谷は2018年にエンゼルスで大リーグでのキャリアをスタートさせ、今季が7年目。1年目に22本塁打を放って新人王を獲得すると、2021年には日本人のシーズン最多記録となる46本塁打をマーク。昨季は44本塁打で、日本人初の本塁打王に輝いていた。松井氏の175本は10年かけて記録したもの。大谷はそれを大きく上回るハイペースとなった。