村田諒太、進退決断はじっくりと 本田会長「村田の場合は背負うものが多すぎる」
本田会長「日本のボクサーで一番稼いだ選手にもなった」
日本人で史上2人目のミドル級の世界のベルトを巻き、ラスベガスで防衛戦を行った。日本人としては過去に例のない足跡が色あせることはない。今後について、村田は「納得いく形で回りの方々と話をして決めていきたい」と話すにとどめ、本田会長も「日本のボクサーで一番稼いだ選手にもなった。ある意味やり遂げたんじゃないか」と偉業をたたえつつ、「ここまで成し遂げた選手だから、ただやればいいというわけじゃない。ゆっくり考えて結論出すんじゃないですか。本人がやるといえば、ダメとは言えないだろうし」と本人の決断に委ねる構えだ。
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前日の試合後には帝拳と共に、村田をプロモートするトップランク社のボブ・アラム氏は「来年の3月か4月にリマッチをやる」とブラントとの再戦プランを明かしていたが、本田会長は「それは難しい。米国ではあれでやめるということはないからね。村田の場合は背負うものが多すぎる。ただやればいいというものじゃない」と否定的だった。
村田自身、再起するにしても相当なモチベーションが必要だろう。一方でこれまで支えてくれた周囲の期待に応えたい、もう一度日本のファンの前でやりたい――。そんな思いは芽生えてくるかもしれない。「あの出来事があったからこうなんだと、そういう日にできるように。これからの人生を歩んでいかないといけない」とも言った。すぐに決断を下す必要はない。まずは愛する家族のもとでじっくりと体を休める。
(THE ANSWER編集部)