米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者が12日（日本時間13日）、米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷。違法賭博への関与が報じられてから、初めて公の場に姿を現したと、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が報じた。この日、司法当局に出頭し、拘束されたと「ESPN」など複数の米メディアが報道していた。伝えられた保釈の条件には、ギャンブル施設への立ち入り禁止、パスポートの返納などが挙げられている。

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「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者のXによると、水原容疑者は足首が拘束された状態で出廷したが「後に外された」という。複数の条件付きで、2万5000ドル（約380万円）を支払い保釈されたと伝えている。条件は「許可なくカリフォルニア州中央地区を離れることはできない。オオタニに接触することもできない」などと速報した。

「ジ・アスレチック」はその後、「イッペイ・ミズハラが当局に出頭　2万5000ドルで保釈」との見出しでブラム記者の署名記事を公開。水原氏の装いについては「ノーネクタイのスーツ姿」であったとしている。「ミズハラの弁護士であるマイケル・フリードマンの要求で、最終的にはミズハラの足枷は外された」とも伝えられている。

「パスポートの返納、賭博施設への立ち入り禁止、ショウヘイ・オオタニへのいかなる接触も禁止された」とされている。さらにマリア・アウデロ判事からは「ギャンブル依存症の治療プログラムに参加することと、職探しと職に就いた場合は働き続けること」を命じられたと報じている。罪状認否は5月9日に設定された。フリードマン氏は地裁を立ち去る際、コメントをすることはなかった。

　米司法省は水原容疑者が大谷から1600万ドル（約24億5000万円）超を搾取したとし、11日（同12日）には銀行詐欺容疑で訴追したと発表。水原容疑者は韓国でパドレスとの開幕戦が行われた3月20日付でドジャースを解雇されて以来、行方が分かっていなかったが、米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・タイムズ」は韓国から米カリフォルニア州に戻った飛行機を降りたところで警察に止められたという複数の人物の証言を掲載していた。