違法賭博に関与したと米メディアが報道

　米大リーグ・ドジャースに所属する大谷翔平投手の通訳を務めてきた水原一平氏は、複数の米国メディアから違法賭博に関与した疑いが報じられている。水原氏のインタビューを掲載するなど、独自報道を出してきた米スポーツ専門局「ESPN」の担当記者が番組出演。「ミズハラは今どこにいるの？」と司会者に問われるなど、開幕戦後の行方についても米メディアの関心事になっている。

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　水原氏に関する疑惑を追及しているESPNのティシャ・トンプソン記者が米ストリーミングサービス「Rokuチャンネル」の番組「ザ・リッチ・エイゼン・ショー」にゲスト出演。水原氏の問題を報道した舞台裏などを明かした。

　番組中、司会者のリッチ・エイゼン氏から「ミズハラは今どこにいるの？」と問われたトンプソン記者は「良い質問ね。良い質問よ」と頷くのみ。「彼がどこにいるのかは分からない、ということですね」と問われると「彼は、私の電話とテキストメッセージには返事をしていないわ」と、音信不通になったという。

　水原氏の所在については米メディアの関心事の一つだ。米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、「ショウヘイ・オオタニの通訳のミステリアスな人生、と疑わしい主張」と題した記事の中で「匿名のドジャース職員はタイムズに対し、ソウルでの木曜日の試合の後、ミズハラはロサンゼルスに戻るチームの飛行機にはおらず、自身で帰宅したと見られていると認めた」と伝えている。

　記事では「ミズハラの正確なホームがどこかは不透明だ。彼は報道陣に対し、オフの期間は東京に住んでいると話していた」と紹介されたほか、水原氏の知人が「彼は勤勉な人でした」「誰もこれは予期していませんでした」と人間性を認めるコメントを残していたことなどを伝えている。一方で経歴に関しては重要な部分において「裏付けが難しかったり、明白な間違いであることが分かった」とするなど、謎が多く残されているとしていた。