ドジャースを解雇された水原氏、胴元の弁護士がインタビューに応じる

　米大リーグのドジャースは、20日に韓国・ソウルで行われた開幕戦後に、大谷翔平投手の通訳を務めてきた水原一平氏を解雇した。水原氏については米国の複数メディアが、巨額の違法賭博への関与を報じている。米紙「ワシントン・ポスト」は、「いかにして破産した賭け手がMLBスキャンダルの中心にいる胴元になったのか」との見出しで掲載した記事の中で、この賭博の胴元とされるマット・ボイヤー氏の弁護士にインタビューした内容を掲載している。

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　記事ではボイヤー氏の弁護士を務めるダイアン・バスへのインタビューを掲載。「オオタニの名前が銀行の記録には出ているものの、賭けをしたのはオオタニではなく通訳であると彼女（バス）は繰り返した」とされている。さらに「バスいわく、彼女が『知っている』限り、ボイヤーはアスリートのクライアントは持っていなかったという」と大谷とボイヤー氏に交流はなかったとしている。

　バス氏は「彼（ボイヤー）が会ったり、話したり、メールしたことがあるのはイッペイだけです」とも語っている。米メディアの報道では、水原氏は総額450万ドル（約6億7890万円）にも上る借金を抱えていたとされているが、記事では「負債が何百万ドルに達してもボイヤーがミズハラを泳がし続けることを厭わなかったのは、オオタニと彼が近接だったからだと彼女は話した」と記されている。

　水原氏に対し、なぜボイヤー氏はこれほどの額の返済繰り延べをしたのか。問われたバス氏は「彼ら（大谷と水原氏）が親友だったからです」と答えている。バス氏は大谷の関与について1月に連邦検事に電話したそうだが、「彼らは少しも興味を持っていませんでした」と話している。水原氏については「強迫観念にとらわれたギャンブラー」とバス氏は表現している。