サッカー中国主将、代表引退を撤回 評論家が同情「中国では許されない」「願い叶わず残念」
自ら代表引退を考えることは「中国では許されない」
潘偉力氏と同じく、中国では自分の意思で代表引退が出来ない風潮があると感じている声が他にもある。「サッカー報」の記者で、ウェイボーのフォロワー625万人を抱える李璇氏もこう記している。
「この件の前から、代表選手を辞めたいと考えている選手は一人や二人ではないだろうと思っていた。しかし今回の出来事を経て、みな、以下の点が分かっただろう。
第一に、自分から代表チームを引退しようなどと考えてはならない。中国では、そうしたことはなかなか許されはしないし、非常に大きな論争が引き起こされる。第二に、こうした考えを持ったとしても、別の形で動く必要がある。引退の考えを公表することはできない」
サッカー評論家の陳寧氏はウェイボーに「思った通り、張の代表チーム引退は、彼が引退したいと言ったからといって実現することではなかった」と予想通りだったと指摘。「私の考えでは、選手がこうしたことを考えるのは故障があったり、思うようにプレーできなくなったりして、チームを離れたいと考えるようになったためで、チームは選手の考えを尊重しなければならないと思う」と持論をつづった。
「無理に出場させても、チームにとっても個人にとっても何もいいことはない。代表チームの人材として右サイドバックがいないかと言えば、そんなことはない。高准翼、鄧涵文がいるし、他の人を考えることもできる。最後に言いたいのだが、張は謝罪などする必要はまったくない。彼は自分の本心を明らかにしただけだ」と同情すらしていた。
(THE ANSWER編集部)