日本卓球界で急成長中の16歳松島輝空 決勝前も相手の動画は「見ない」 TリーグファイナルMVPの裏側
戸上はアントニオ猪木流で締め「皆さん、わかりますか?」
場内インタビューでは、大のプロレス好きの戸上が司会者に「例のやつをお願いします」と振られた。「皆さん、わかりますか?」と苦笑いで投げかけると、客席から「元気ですかー!」と声が飛ぶ。「それです!」と返した戸上はマイクを手に「1、2、3、ダー!」と絶叫。ファンと一緒に拳を突き上げ、アントニオ猪木流で幕を閉じた。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
東京五輪は個人戦でも出場する戸上は「ダブルスで負けてしまって、不安の中でシングルスに入った」と吐露。「だけど、第3試合の松島選手が凄くいい試合をしてくれて、自分で最後に決め切るチャンスを与えてくれた。連勝を自分で止めたくなくて、強い気持ちで臨みました」と振り返った。パリ五輪までの青写真も描いている。
「まずは世界ランクを上げたいというのが大きな目標。今は26位ですけど、まだまだ大きな大会がこれからあと4か月でたくさんあるので、できるだけ早く10位以内に入れるようにしたい。(打倒・中国には)技術力はもちろんですが、自分の卓球スタイルのふり幅というか、戦術をもっと磨いて自分の長所、引き出しを伸ばしたい。
試合の流れを分析して、工夫して、相手の心理状況を読むとかそういうものをもっと考えながら試合をしないとトップ選手には勝てない。3、4球目までのミスとか、自分の長所の攻撃力をラリーの前に出す。それが打倒・中国の秘訣。精度をもっと磨いていきたい」
今季の男子は昨季より2チーム多い6チーム制となり、上位3チームがプレーオフに進出した。レギュラーシーズン2位と3位による準決勝が22日に初めて行われ、岡山が張本智和を擁する今季2位の昨季王者・琉球アスティーダに3-1で勝利。2018-19年の初年度以来5季ぶりのプレーオフで決勝に進んだが、初優勝には届かなかった。