早田ひな、貫禄2勝で決勝進出に貢献「明日も試合ができて嬉しい」 平野&張本ら五輪代表対決へ【卓球Tリーグファイナル】
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ女子準決勝が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが同3位の日本ペイントマレッツを3-2で下した。パリ五輪代表の早田ひなは貫禄の2勝で決勝進出に貢献。24日の決勝は木下アビエル神奈川と対戦する。観衆は1680人。
ノジマTリーグプレーオフ
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ女子準決勝が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが同3位の日本ペイントマレッツを3-2で下した。パリ五輪代表の早田ひなは貫禄の2勝で決勝進出に貢献。24日の決勝は木下アビエル神奈川と対戦する。観衆は1680人。
第1試合のダブルス(2ゲーム先取)は、日本生命がソン・メイヨウ&ソン・イジェンの中国人ペア、日本ペイントが橋本帆乃香&佐藤瞳のカットマン2人を送り出した。日本ペイントの2人は第1ゲーム(G)から緩急を上手く使い、12-10で先取。第2Gは9-9から後退させられて防戦一方となったが、カットで凌ぎ続けると、佐藤のカウンターで1点をもぎ取った。主将は味方ベンチへ雄叫び。13-11で接戦をものにし、飛び跳ねて喜んだ。
第2試合以降は3G先取のシングルス。日本生命の19歳・赤江夏星は、レギュラーシーズンをシングルス10連勝(13勝3敗)で締めた25歳の橋本と対峙した。第1Gを13-11で先取。巧みなカットに強打で応戦し、第2Gは11-9。第3Gは6-11だった。第4Gは1-5と劣勢だったが、攻め急がず粘り強いレシーブで相手のミスを誘うなど9-8と逆転。しかし、10-12で獲られた。6-6から始まる第5Gは2失点スタートだったが、9-8、9-9、10-9の大熱戦。最後はネットインで決着したが、両者に大きな拍手が送られた。
第3試合に登場したのが、日本人トップの世界ランク6位を誇る23歳の早田。昨年12月に1Gマッチで敗れた19歳の横井咲桜に対し、7-11で第1Gを獲られた。それでも第2Gは11-6。第3Gも強打で主導権を握り、右に左に打ち抜いた。11-3で圧倒すると、第4Gは強打を集める相手に巧みなレシーブで技術力の高さを見せるなど11-8で貫禄の1勝。場内インタビューでは「1ゲームを獲られて、今日は受けると勝てないと思った。自分の方が弱いなと思って挑戦者の気持ちで臨んだ」と汗をぬぐった。
2-1で日本生命が王手をかけて迎えた第4試合は、中国のハン・シキが大藤沙月に0-3のストレート負けした。1Gマッチの第5試合に再び早田が登場し、またも横井と対戦。1点目を奪うと絶叫した。以降は追いついては離される苦しい展開。3-6とされたが、自慢の強打などで6-6に追いついた。攻め続けて7-6と逆転。最後は11-9で獲り切り、やり切ったように笑顔で天を見上げた。一人で2勝を挙げる強さを見せた。
場内インタビューでは「相手もここに向けて調整している。2-2に入るのは当たり前と思って入った。また横井選手と当たるとは思わなかったけど、1本、1本やれました」と笑顔。「今季は五輪の世界ランクのポイントを獲る必要があって海外遠征に行っていたので、6試合しか出られなかったけど、こうやってプレーできて、明日も試合ができるのが嬉しい。明日も楽しくプレーしたい。明日もチケットを取ってもう一回応援をよろしくお願いいたします」と客席に投げかけ、こう続けた。
「世界選手権から状態が落ちて、第3試合の1ゲーム目はそれが出てしまった。今日はいつもの自分じゃないと思って挑戦者の気持ちで向かっていったのがよかった。私だけじゃ勝てていない。ベンチや観客の方が後押ししてくれて勝つことができた。昨季はファイナルで負けていて、互角の戦い。明日もそういう試合になりかねない。この舞台を楽しんで最後まで応援してもらえるように頑張りたい」
日本生命は昨季ファイナルで神奈川に敗れ、リーグ初年度から続いた連覇が4でストップ。今回のプレーオフは伊藤美誠(スターツ)が欠場した。3位の日本ペイントは昨季レギュラーシーズン最終戦で敗れ、プレーオフ進出を逃していた。
今季の女子は6チーム制で実施。上位3チームがプレーオフに進出した。24日の決勝では、平野美宇と張本美和のパリ五輪代表のほか、木原美悠、長崎美柚を擁する今季1位の神奈川が待ち受ける。昨季はシーズン2位から初優勝した神奈川は、2年連続2度目の優勝が懸かる。
(THE ANSWER編集部)