水原通訳の解雇をスクープした米記者が番組出演 取材で「信じられない程ショック」だった内容は
米大リーグのドジャースは21日、大谷翔平投手の通訳を2018年の渡米時から務めてきた水原一平氏を解雇したと認めた。大谷の資金を、違法とされるブックメーカーの賭けにつぎ込む「大規模な窃盗」に関与したと米国の複数メディアが報じている。この報道に携わった記者が地元放送局に出演し、スクープの裏側を口にしている。
水原通訳の「大規模な窃盗」への関与と解雇をいち早く報じた
米大リーグのドジャースは21日、大谷翔平投手の通訳を2018年の渡米時から務めてきた水原一平氏を解雇したと認めた。大谷の資金を、違法とされるブックメーカーの賭けにつぎ込む「大規模な窃盗」に関与したと米国の複数メディアが報じている。この報道に携わった記者が地元放送局に出演し、スクープの裏側を口にしている。
水原通訳の解雇をいち早く報じた米カリフォルニア州の地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のグスタボ・アレラーノ記者が地元放送局「FOX 11 ロサンゼルス」のYouTubeチャンネルに出演した。
同紙は20日(日本時間21日)に「ショウヘイ・オオタニの弁護士が賭博疑惑に関わる『大規模な窃盗』で通訳を告発」との記事を掲載した。大谷の代理人が20日、違法とされるブックメーカーに賭けるため、大谷の資金を流用したとして水原通訳を告発したという内容だ。この中でドジャースが水原通訳を解雇したと報じ、後に球団も解雇の事実を認めている。
アレラーノ氏によれば、このニュースをつかむきっかけとなったのは長年、南カリフォルニアを拠点に続けられてきた違法ギャンブルに対する調査だった。複数の情報筋によってその中で大谷の名前が浮上し「ロサンゼルス・タイムズ」も取材を開始したのだという。
また、司会者の「ショウヘイの関与について知っていることは?」という質問にアレラーノ氏は「現時点ではこれに関する告訴は行われていません。この問題の中心にいるマット・ボイヤーという胴元は10月に家宅捜索されましたが、彼にもまだ何も告訴はされていません。また彼の弁護士はロサンゼルス・タイムズに対し、ボイヤーはこれまで一度もオオタニと連絡を取ったことはない、としています。現時点では、ミズハラがドジャースから解雇されたこと以外には何も起こっていません」としている。
また「2人は近しい関係でしたが」「究極の裏切りのように感じるでしょうね」と大谷の反応に対する質問も上がった。これに対してアレラーノ氏は「現時点ではオオタニはまだ何も声明を出していません」とし「ショウヘイのことは詳しく知らないので、それについては私からは何も言えません。しかし、彼らは切っても切れない関係でした」と続けた。
最後に司会からの「もっともショッキングだと思ったことは?」という質問に「ショウヘイは今、おそらく世界で最も有名なアスリートです。ですので、彼の身近な人が疑いをかけられるのは、改めてこれは彼(大谷)の代理人の申し立てによるとですが、“大規模な窃盗”で裏切られた、というのは信じられないぐらいショッキングです」と驚きを口にしている。
(THE ANSWER編集部)