インディアナ大を相手に23得点

　バスケットボール男子日本代表で、NCAA（全米大学体育協会）1部ネブラスカ大に所属する富永啓生は15日（日本時間16日）、ビッグテン・カンファレンス・トーナメント準々決勝のインディアナ大戦に先発した。前半だけで18得点、計23得点の躍動で93-66の勝利に貢献。チームを準決勝進出に導いた。後半には厳しいディフェンスを受けながらも得点し、米国の実況席も言葉にならない様子だった。

　相手の粘るディフェンスも及ばなかった。後半残り10分34秒だ。パスを受けた富永はドリブルで切り込むが、相手がピッタリ体を寄せてきた。厳しいチェックだったが、関係ない。右コーナー3ポイントライン付近からバックステップしてシュート。難しい角度からでもリングを射抜き、チアリーダーたちも歓喜のジャンプ。会場は大盛り上がりとなった。

　これには米実況席も「オーマイ、彼はこれを打つのか」などと驚きを隠せない様子。「オーマイグッドネス」「彼はテレビゲームだ！」などと、難しいシュートを簡単に見せてしまう技術に称賛が止まらなかった。

　チームは93-66で圧勝し、初の4強入りに貢献。試合後に公開された米スポーツメディア「バースツールスポーツ」の記事では「ネブラスカは彼の銅像を建てるべきところまで来ている」などと絶賛されるなど、米国でも確実にインパクトを残している。