F1角田裕毅の「レースを破壊された」 敵チームの“圧力走行”に代表苦言「罰則を無意味に…」
自動車レース・F1の第2戦サウジアラビアGPは9日、決勝が行われ、9番手でスタートした角田裕毅(RB)は15位だった。一時12位に浮上したが、ケビン・マグヌッセン(ハース)から厳しく寄せられて後退。スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が決定的瞬間の動画を公開した。RBチーム代表のローラン・メキース氏は「ユウキのレースを破壊された」と苦言を呈している。
サウジアラビアGP
自動車レース・F1の第2戦サウジアラビアGPは9日、決勝が行われ、9番手でスタートした角田裕毅(RB)は15位だった。一時12位に浮上したが、ケビン・マグヌッセン(ハース)から厳しく寄せられて後退。スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が決定的瞬間の動画を公開した。RBチーム代表のローラン・メキース氏は「ユウキのレースを破壊された」と苦言を呈している。
戦略にはまってしまった。29周目のターン1手前で仕掛けた角田。直線でマグヌッセンをかわして前に出た。しかし、マグヌッセンも負けじとターン2で抜き返し。この際に強引に外へ押し出された角田はスピードを落とし、エステバン・オコン(アルピーヌ)にも抜かれて14位に順位を落とした。結局、マグヌッセンは12位だった。
このシーンの前にマグヌッセンは角田との順位争いなどで、すでに計20秒のペナルティーを受け、ポイント争いから脱落。後続に「蓋をする」ことで同僚のニコ・ヒュルゲンベルグが10位となり、1ポイント獲得に貢献した。RB公式サイトは、レース後にメキース代表のコメントを掲載。「いい仕事ができていた週末で、チームにとって非常に残念な結果となってしまった」と振り返り、ハースの戦略に不満を漏らした。
「ユウキは10位フィニッシュできる可能性を争っていた。その中で、コース外に逸脱までしたマグヌッセンにかわされた。マグヌッセンはその後、ペースを落としてチームメイトがピットストップするための差をつくった。それにより、ユウキのレースを破壊され、マグヌッセンに科せられたペナルティーをも無意味にした」
マグヌッセンはレース後、ハース公式Xに対し「他のドライバーに蓋をすることでペナルティーを補えたと思う」と“圧力走行”に満足感を示していた。RBとしては、ハースの戦略を崩せなかったことになるが、メキース代表は「昨日の素晴らしい予選の後で、残念な結果となってしまった」と落胆していた。
(THE ANSWER編集部)