東京Dで実現するバンタム級日本人対決 王者・井上拓真が描く展開「つまらない試合にならない」
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が9日、5月6日に東京Dで行われる同級1位・石田匠(井岡)との2度目の防衛戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦の興行に参戦。父・真吾トレーナーとともに相手の印象を語った。戦績は28歳の拓真が19勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)3敗。
井上拓真が会見
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が9日、5月6日に東京Dで行われる同級1位・石田匠(井岡)との2度目の防衛戦に向け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦の興行に参戦。父・真吾トレーナーとともに相手の印象を語った。戦績は28歳の拓真が19勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)3敗。
163センチの拓真は自身より10センチ高い石田について率直に言う。「長身でいろんなジャブを打つ。やりづらそうな相手」。しかし、自信はたっぷりだ。「自分のボクシングを貫いて勝ちたい。自分の持ち味のスピード、ディフェンスは勝っている。そこを強化して完璧な内容で勝ちます」と力強い。
2月24日の初防衛戦では世界戦初のメインイベントを務め、同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回44秒KO勝ち。涙のKO防衛を果たした。ほぼ無傷で終え、歴史的興行に登場。試合後1週間しないうちにロードワークを再開し、9日後にジムワークも始めた。
2017年10月以来2度目の世界挑戦で悲願の王座奪取を狙う石田は、19年春など過去2回大橋ジムへ出稽古。尚弥、松本亮とスパーリングした。拓真の父・真吾トレーナーは「しっかり尚弥に対しても下がらずに打ち合いに来ていた。技術を持っている」と警戒。一方で「教科書通りの選手。ジャブを忠実に突いてくるし、凄く上手い。でも、そこは問題ないです。それを外していかに中に入るか」と思い描いた。
拓真はプライベートを含めても行ったことがない東京D。2019年11月以来4年半ぶりの兄弟世界戦へ「全部楽しみたい」と胸を躍らせている。「相手に触れさせないでやりたいボクシングをして、最終的にはKOで勝ちたい。バチバチ行きますよ。つまらない試合にはならない」と連続KO防衛を誓った。
同興行では、同門のWBO世界同級10位・武居由樹が王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に世界初挑戦。バンタム級はWBC王者・中谷潤人(M.T)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲスが君臨し、活況を呈する。
○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上兄弟と武居のほか、WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が同級3位・桑原拓(大橋)と初防衛戦を予定。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える規模となる。
(THE ANSWER編集部)