山本由伸が対応迫られるMLBの「グレーゾーン」 撲滅は不可能…コーチ指摘「試合の一部に」
米大リーグのドジャースに移籍した山本由伸投手は、7日(日本時間8日)に行われるホワイトソックス戦で今春2試合目のオープン戦マウンドに立つ予定だ。ここまで順調に調整しているが、大リーグで活躍するには乗り越えなければならない壁があるという。かつてカブスで活躍したマーク・プライアー投手コーチが求めたのは「試合の一部」だというクセ盗みへの対策だ。
8日に2度目のオープン戦…開幕までにメジャーの洗礼?
米大リーグのドジャースに移籍した山本由伸投手は、7日(日本時間8日)に行われるホワイトソックス戦で今春2試合目のオープン戦マウンドに立つ予定だ。ここまで順調に調整しているが、大リーグで活躍するには乗り越えなければならない壁があるという。かつてカブスで活躍したマーク・プライアー投手コーチが求めたのは「試合の一部」だというクセ盗みへの対策だ。
山本は2月28日(同29日)に行われたレンジャーズとのオープン戦で移籍後初の実戦マウンドに立った。2回を投げて1安打3奪三振。12年総額3億2500万ドル(約488億円)というFA投手史上最高額で契約していることもあり、期待は高まる一方だ。
ただ、大リーグに適応するためにはいくつか宿題も残されている。そのうちの1つがクセ盗みへの対応だ。米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「ドジャースはヨシノブ・ヤマモトの球種が読まれることを警戒」という記事を掲載している。
記事によれば、アストロズが2017年から18年にかけてカメラによるサイン盗みを行い、ゴミ箱を叩くことで打者に伝えていたというスキャンダルが発覚して以来「MLBは野球界のグレーゾーンを厳しく取り締まるようになった」という。ただ一方で、各球団はいまだに「投球前に収集できるアドバンテージを探している」のだという。
この中でプライアー投手コーチは「クセ盗みは試合の一部になっている」と指摘。「私の理解では、NPBではそれほど積極的に行われていないというから、ヤマモトは試合のそういった側面に慣れていないかもしれない」と適応が必要だと説いている。
投球から探られているものは様々で「クセにはさまざまな種類がある。場合によってはグラブの動きや、テンポに出ることもある。舌を突き出す選手もいる」。あらゆる動きを丸裸にし「打者がリアルタイムで見極められるのは何かを見極めようとしているんだ」という。
山本が額面通りの活躍を見せるには、避けては通れないメジャーの洗礼。3月20日の公式戦開幕まで、いやそれ以降も“いたちごっこ”が続きそうだ。
(THE ANSWER編集部)