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開幕戦V・岩井千怜「つらかった」 西郷と熾烈な一騎打ち、耐えた5勝目は「新しい勝ち方ですね」

女子ゴルフの国内ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディスは3日、沖縄・琉球GC(6595ヤード、パー72)で最終日が行われ、首位で出た岩井千怜(Honda)と1打差2位で出た2022年の大会女王・西郷真央(島津製作所)が熾烈なデッドヒート。最後は岩井が通算18アンダーで開幕戦女王の座を手にし、ツアー通算5勝目となった。トーナメントレコードを4打も更新。2打差の16アンダーで西郷が2位、3位は11アンダーの菊地絵理香(ミネベアミツミ)だった。

ダイキンオーキッドレディス、通算18アンダーで優勝した岩井千怜【写真:Getty Images】
ダイキンオーキッドレディス、通算18アンダーで優勝した岩井千怜【写真:Getty Images】

国内女子ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディスは3日、沖縄・琉球GC(6595ヤード、パー72)で最終日が行われ、首位で出た岩井千怜(Honda)と1打差2位で出た2022年の大会女王・西郷真央(島津製作所)が熾烈なデッドヒート。最後は岩井が通算18アンダーで開幕戦女王の座を手にし、ツアー通算5勝目となった。トーナメントレコードを4打も更新。2打差の16アンダーで西郷が2位、3位は11アンダーの菊地絵理香(ミネベアミツミ)だった。

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 今季開幕戦は2人の熾烈な優勝争いとなった。1番パー4で西郷がバーディー発進。幸先よく首位タイとするが、岩井も負けじと2番パー4でバーディーを奪い返し、先行を許さなかった。3番パー3、西郷はカラーからのバーディーパットをきっちりとねじ込み、ギャラリーを沸かせた。7番パー5ではともにバーディーを獲り、通算15アンダーで並んで勝負のサンデーバックナインに突入した。

 後半も互いに譲らぬ展開に。岩井が11番パー5でバーディーを獲り単独首位に立つが、西郷も12番パー4をバーディーとした。右に切れる難しいラインを読み切った。抜け出したい岩井は14番パー4できっちりバーディー。一方、西郷は15番パー4で痛恨のボギー。この日初めてスコアを落とし、岩井とは2打差がついた。

 岩井は17番パー4で見事なコントロールショットからバーディーを奪い、西郷に3打差をつけた。最終18番パー5で西郷がバーディーを奪うも、岩井はきっちりウィニングパットをパーで決めて優勝。双子の姉・明愛も見守る中で今年最初の栄誉を掴んだ。

 ホールアウト後の会見で、第一声で「まずはホッとしました」と安堵。西郷とのデッドヒートについては「1打差でしたし、どこかで追いつかれるのはわかっていたので、その時が来たら無心で変わらずに攻めようとスタートした。それがうまくいった」と心構えを説明した。

 ラウンド中は「つらかった」と素直に語った。「気持ちを切らさず、耐えて耐えて。でも気持ちだけは切らさず、絶対に勝つという気持ちだけでやっていた」。15番で西郷がパーパットを外したところで「私にもチャンスあるなと思った」と、勝負の分かれ目となったホールを振り返った。

 デッドヒートを制したことは「新しい勝ち方ですね」とニッコリ。「あまり一騎打ちでやったことがなく、どうなるんだろうと。でも気持ちも落ち着いていて、運にも恵まれていた」とこれまでの勝利とは違った感慨があった。

 21歳の岩井は2022年のNEC軽井沢72ゴルフでツアー初優勝。この年2勝をマークし、昨季も2勝。双子の姉・明愛も昨季3勝をマークしており、双子が揃ってツアー複数Vを達成するのは史上初のことだった。初の開幕戦Vを掴み「今後は複数優勝したいですし、自分のゴルフでたくさんの人に笑っていただけるように頑張りたい」。更なる飛躍のシーズンへ最高のスタートを切った。

(THE ANSWER編集部)


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