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新谷仁美、日本記録更新へ強烈な決意 3日東京マラソン「自分から勝負する」「秘めたものを爆発的に出す」

東京マラソンが3日に号砲が鳴る。1日の会見前に、女子1万メートル&ハーフマラソン日本記録保持者の36歳・新谷仁美(積水化学)が取材に対応。1月の大阪国際女子で前田穂南(天満屋)が19年ぶりに更新した日本記録2時間18分59秒の更新を見据えた。

取材に対応した新谷仁美【写真:浜田洋平】
取材に対応した新谷仁美【写真:浜田洋平】

東京マラソンが3日号砲

 東京マラソンが3日に号砲が鳴る。1日の会見前に、女子1万メートル&ハーフマラソン日本記録保持者の36歳・新谷仁美(積水化学)が取材に対応。1月の大阪国際女子で前田穂南(天満屋)が19年ぶりに更新した日本記録2時間18分59秒の更新を見据えた。

 新谷が強烈な決意を込めた。「コンディションはいつも通り普通」と説明。時折笑顔を見せるなど落ち着いた様子だったが、言葉はいつも以上に自分に厳しかった。

「昨年のベルリンマラソンが終わってここまでの自分のマラソンを振り返った時に『人任せ』でマラソンをしてきた。それが反省点。勝負をするのは常に持っているテーマですが、それがマラソンで一切できていなかった。それが全ての原因ではないけど、最初から勝負を投げていた結果。(トラックでは)自分で勝負を仕掛けて結果に繋げた。今回は自分から勝負を仕掛けて追い求める結果を出したい。

 誰かを基準にして動くことはない。常に自分の目標を達成するためにどうするか。ペースメーカーに任せっきりになるレースにはしたくない。サポートしてくださる人も同じ想い。常に変わらず、私の目標は日本記録更新です」

 今夏のパリ五輪を目指さない意向の新谷は、昨年10月のパリ五輪代表選考会・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を辞退。野口みずきが持っていた日本記録(2時間19分12秒)への挑戦を優先した。昨年1月のヒューストンで2時間19分24秒(日本歴代3位)の自己新をマーク。同9月のベルリンは2時間23分8秒(11位)だった。

 MGCファイナルチャレンジだった今年1月の大阪国際女子ではペースメーカーを担当。前田の19年ぶり日本記録更新を“アシスト”した。MGCファイナルチャレンジ対象ではない今大会にエントリー。22年大会は2時間21分17秒(7位)だった。今回は前田の日本記録がターゲットとなる。

「(前田の日本記録更新は)悔しい以外に何もない。悔しくて一瞬頭がパニック状態になったけど、そのあとはすっと受け入れられて、それが力にもなった。よくある言葉として『私も頑張らなきゃ』と言いますが、私は悔しい以外何もないです。この世界に入った以上、対価をもらって競技をするプロである以上、結果が出ないと価値を下げてしまう。内に秘めたものが試合で爆発的に出れば。

 ご存知の通り、私は苦しみながら競技をしている人間です。楽しさを求めてないし、責任をもってこの仕事を全うしたい。そういうものを表現として届けたいし、私の走りを見て活力として何かのきっかけにしていただければ」

 海外招待選手として、東京五輪5000&1万メートル2冠など数々の五輪、世界陸上のメダルを獲得してきたトラックの女王シファン・ハッサン(オランダ)が参戦する。

(THE ANSWER編集部)


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