劇的満塁弾放った選手が“即退場”は「馬鹿げた処分」 大学野球での珍事に「悪意ない」と米疑問
米国の大学野球で、劇的な同点満塁本塁打を放った選手が、生還直前に退場を宣告されるという“珍事件”が発生した。一塁を回った際にバットを放り投げたことが原因とみられ、米国のメディアは「馬鹿げた処分」と反発している。
米国の大学野球で本塁打を放った選手が…
米国の大学野球で、劇的な同点満塁本塁打を放った選手が、生還直前に退場を宣告されるという“珍事件”が発生した。一塁を回った際にバットを放り投げたことが原因とみられ、米国のメディアは「馬鹿げた処分」と反発している。
米紙「USAトゥデー」のスポーツとエンタメ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」が「大学野球の選手が、試合を同点にしたグランドスラム後のバットフリップで馬鹿げた退場処分になった」という記事で伝えたもの。
25日(日本時間26日)に行われたNCAA(全米大学体育協会)1部のグランドキャニオン大とネブラスカ大の試合は、グランドキャニオン大が4-8と4点を追いかける展開になっていた。ただ5回に無死満塁の絶好機を迎えると、「5番・左翼」のタイラー・ウィルソンが右翼フェンスのはるか上を越える大アーチ。劇的な満塁弾で試合を振り出しに戻した。
事件が起きるのはここからだ。三塁側グランドキャニオン大のベンチは歓喜爆発。そしてダイヤモンドを一周してきたウィルソンは生還直前、突然審判に合図を送られ、退場を宣告されたのだという。
記事は「試合を同点にするグランドスラムを放ったら、大々的に祝福されるものだ。しかしある大学野球の審判の判断では、それが代わりに退場処分となったようだ」とこの場面を皮肉たっぷりに伝えている。
さらに「理由は? なぜならウィルソンはボールが外野フェンスを越えた後、バットを空中に投げたからだ」としている。動画を見ると、ウィルソンは打球を目で追いながら一塁へ走り出した際にはバットを手に持っており、スタンドインを確認すると一塁ベース前で大きく宙に放り投げている。
さらに「すべてを考えても、これは悪意のないバットフリップだ。ウィルソンはそれをしたとき、ペースを乱したりしていない」と記事はウィルソンを“完全擁護”している。ウィルソンはその後試合を退き、試合は8回に勝ち越しを許したグランドキャニオン大が8-10で敗れている。
(THE ANSWER編集部)