FIBAアジアカップ予選1次ラウンド Window1

　男子バスケットボールの「FIBAアジアカップ予選1次ラウンド Window1」第2戦が25日、東京・有明コロシアムで行われ、世界ランク26位の日本が同29位の中国に76-73で勝利し、開幕2連勝を飾った。FIBA公式サイトによると、日本がアジア大会以上の国際大会で中国に勝利したのは1936年のベルリン五輪が最後。“88年ぶり”の中国戦勝利となった。敗れた中国のアレクサンダル・ジョルジェビッチ監督は「止める術を見つけられなかった」と両軍トップとなる24得点の馬場雄大（長崎）を称賛。中国人記者からの質問には怒りを露わにする場面もあった。

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　中国が先に主導権を握ったこの試合。高さを生かした攻撃で日本を苦しめたが、日本は3ポイントシュートで反撃。38-38の同点で後半開始の笛が吹かれると、馬場やジョシュ・ホーキンソン（SR渋谷）を中心に得点を重ねた日本がリードを広げる。最後は3点差まで追い上げられるも何とか守り切り、9191人の観客に勝利を届けた。

　試合後、会見に出席した中国のジョルジェビッチ監督は「彼らはとてもアグレッシブで、組織的に問題をもたらしてきた。素早いガード陣を起点とした3ポイントシュートをベースに戦ってくるチームだが、今夜のババは傑出していた。我々は彼を止める術を見つけられなかった。ホーキンソンも重要な局面で良い判断をしていた」と馬場とホーキンソンを名指しで称賛した。

　中国にとっては88年ぶりの歴史的敗戦。「我々はしっかり準備をしてきて、相手のバスケも理解していた。序盤は良かったが我々はまだ若いチーム。まだ成長の段階」と将来に目を向けた。有明コロシアムの熱気には「今夜の東京は素晴らしい雰囲気だった。敗れたので悲しいが、美しい試合だった」と好印象を口にしていた。

　会見中には、中国メディアの記者から「この試合が中国代表監督として最後の試合になるか」との質問が飛ぶ場面もあった。ジョルジェビッチ監督は記者を睨みつけながら「質問については答えたくない。極めて失礼だ」と怒り心頭。「今私は試合について話している。そんな質問は好きではない。もちろん、質問することは自由だけどね」と語っていた。